経営の健全性・効率性について
経常収支比率は概ね良好である。しかしながら、料金回収率は100%を下回っており、企業債残高が高額で、高料金対策繰入金により費用を賄っている状況である。平成35年以降は、企業債の償還が完了し、給水原価が低くなる予定である。
老朽化の状況について
供用開始が平成6年であり、保有する資産は、そのほとんどが創設当初のものであるため、10~20年後には更新需要が集中することが予想される。平成27年度に、池田町水道事業ビジョンを策定し、健全で安定した事業運営を目指している。中長期的な水道施設の更新と資金確保を実現させるための、アセットマネジメント手法による更新需要及び財政収支見通しの検討を行う。
全体総括
有収率が類似団体平均を上回っているものの、85%を下回る数値となっていることに加え、施設利用率が類似団体平均を下回っているなど、施設の稼働状況が収益に反映されていない現状がある。また、安定的な水供給に向けて、耐震化も重要な課題である。経営戦略策定により、計画的かつ合理的な経営を行い、持続可能な経営体制を目指す。