経営の健全性・効率性について
①経常収支比率については129%と堅調な推移をしているものの、実態は復興事業等の一時的な町内在住者の影響が大きく寄与しているものです。②平成25年以降は欠損金は発生しておりません。③流動比率については当町は平均値より低く、手持資金が少ないことを表しています。資金を拡充させるには、単年度での改善は困難であり、今後、中長期的な費用削減、または収益力の向上を図っていきます。④企業債残高対給水収益比率は当町では、債務残高が平均より多いことになります。単年度での改善は容易でなく、中長期的な計画で改善します。⑤料金回収率は115%と堅調な推移であり、今後も、現状水準を維持するよう努めます。⑥給水原価については概ね平均値です。⑦施設利用率は平均値を上回っており、遊休状態の施設が少ないことを示しています。⑧有収率は、平均値より低く今後改善し、比率を上げていきます。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率については、当町では災害復旧工事が進み、新しい資産が増加している状態です。②管路経年化率は耐用年数を超えた管路割合を示す指標であり、随時更新していきます。③管路更新率は平均より低いものの、復興計画に基づいたものです。
全体総括
大槌町上水道事業の経営に係る健全性・効率性については順調に推移しているものの、平均値を下回っている支払能力の向上や債務残高の縮小を図っていきます。また、管路更新も随時遂行します。