地域において担っている役割
市街地西部の中核病院として、救急医療・急性期医療を担い、24時間365日市民の生命と健康を守る役割を担っている。また、在宅医療支援を含めた地域社会との連携を図り、地域医療支援病院としての役割も担っている。
経営の健全性・効率性について
①経常収支比率については、平成29年7月に地域包括ケア病棟を導入するなど、収益改善に取り組んでいるところであるが、近隣地域の少子高齢化等による外来患者の減等により悪化している。②医業収支比率は類似病院、全国平均を上回っているものの悪化傾向が続いている。④病床利用率は改善傾向にあるが、⑤、⑥入院・外来患者1人1日当たり収益は減少している。⑦給与費比率については医師の減等により、⑧材料費比率については、C型肝炎治療薬の使用の減等により低下し、類似病院、全国平均を下回っている。経常収支比率等の改善に向け、収益の確保、費用の削減に取り組んでいく。*累積欠損金については、グラフ上は単年度赤字による数値が表記されているが、利益剰余金により解消するため、発生していない。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率については、類似病院、全国平均を下回っているが、病院建物は本館は築後20年、北館は築後28年が経過していることから、維持管理に努めており、今後も建物改修、設備更新を計画的に行っていく。②器械備品減価償却率は平均と比べて高くなっているが、平成25、26年に電子カルテシステムや手術支援ロボット「davinci」の導入等、機器類の更新等を行い、減価償却が進んだことによるものである。今後も引き続き、標準医療の確実な実施や、高度医療へのニーズに対応するため、計画的に医療機器の更新を行っていく。
全体総括
消費税や診療報酬改定等、病院を取り巻く環境は厳しさを増しており、病院経営の健全性・効率性を高めていく必要がある。地域包括ケア病棟の導入、在院日数の適正化、救急受入れ促進による新規患者数の増加等による経営改善に取り組んでいるところであるが、引き続き収益の増加、費用の削減等に取り組み、より一層の経営改善を図っていく。