地域において担っている役割
市街地西部の中核病院として、救急医療・急性期医療を担い、24時間365日市民の生命と健康を守っている。また、在宅医療支援を含めた地域社会との連携も積極的に図るなど、地域医療支援病院としての役割も担っている。
経営の健全性・効率性について
①経常収支比率が悪化し、②医業収支比率も類似病院、全国平均と比べて上回っているものの悪化傾向が続いている。④病床利用率や⑤、⑥入院・外来患者1人1日あたりの収益は改善しているが、給与改定による給与費の増、C型肝炎治療薬等の医薬品費の増等により、⑦給与費率、⑧材料費比率が上昇していることが、①、②悪化の主要因となっている。経常収支比率等の改善に向け、診療機能の強化等による収益の増加、費用の削減に取り組んでいく。*累積欠損金については、グラフ上は単年度赤字による数値が表記されているが、利益剰余金により解消するため、発生していない。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率については、類似病院、全国平均を下回っているが、病院建物は本館は19年、北館は27年が経過していることから、維持管理に努めており、今後も建物改修、設備更新を計画的に行っていく。②機械備品減価償却率は平均と比べて若干高くなっているが、平成25、26年に電子カルテシステムや手術支援ロボット「davinci」の導入等、機器類の更新等を行い、減価償却が進んだことによるものである。今後も引き続き、標準医療の確実な実施や、高度医療へのニーズに対応するため、計画的に医療機器の更新を行っていく。
全体総括
消費税や診療報酬改定等、病院を取り巻く環境は厳しさを増しており、病院経営の健全性・効率性を高めていく必要がある。地域包括ケア病棟の導入、在院日数の適正化、救急受入れ促進による新規患者数の増加等、診療機能の強化による収益改善に取り組んでいるところであるが、引き続き収益の増加、費用の削減等に取り組み、より一層の経営改善を図っていく。