経営の健全性・効率性について
経常収支比率は、100%以上であるが類似団体平均値よりは少し低く、年度ごとに増減があるので、安定した経営を維持するため更なる費用削減が必要です。累積欠損金は発生していないが、使用料収入は年々減少しています。流動比率は、100%を下回っており、毎年一時的な借入金もあり、類似団体平均値を下回っています。企業債残高対事業規模比率は、横ばいで推移し、類似団体平均値よりは少し高い状況にあります。経費回収率は、100%以上で横ばいで、類似団体平均値より高い状況で推移しており、全国平均よりも高い状況です。汚水処理原価は、数年190円前後で類似団体平均値より低い状況で推移していますが、全国平均よりは高い状況にあります。水洗化率は、平成24年度は一時的に下がりましたが、毎年未接続世帯を訪問し水洗化啓発に努めた結果、その後は年々向上しており、平成25年度以降は類似団体平均値も上回っている状況にあります。
老朽化の状況について
有形固定資産減価償却率は、年々上昇していますが、類似団体や全国平均よりは低い状況であります。法定耐用年数を超えた管渠はありませんので、管渠老朽化率及び管渠改善率は0であります。
全体総括
公共下水道事業は、旧西脇市区域の市街化区域を中心とした集落を対象に、加古川上流流域下水道として整備され、平成6年6月6日に供用開始し、下水道普及率はほぼ100%となっています。しかし、人口減少や節水意識の向上などにより、使用料収入が減少する中で、流域下水道施設建設負担金や維持管理負担金を支払う必要があります。そのため、使用料収入につながる水洗化率の向上を図るとともに、維持管理経費の更なる縮減に努め、経営基盤を強化していきたいと考えています。