経営の健全性・効率性について
現在、事業の効率性の観点から、処理区域の拡大は中止している。また、収益的収支比率は、前年とほぼ横ばい傾向ではあったが、令和5年4月からの法適用に伴う打切り決算により約4%の減少となった。経費回収率では人口減少や大口事業者等の水量減少、さらには打切り決算の影響により約8%の減少となり、類似団体平均値とほぼ同じ水準となった。企業債残高対事業規模比率は、ここ数年ほぼ横ばい傾向で、類似団体平均値からは、下回る水準となっている。水洗化率は、供用開始から35年経過し、ほぼ横ばい傾向である。使用料収入は、人口減少や大口事業者の水量の若干の増減により多少の影響は出ているが、ほぼ横ばい状態となっている。今後、経営改善のため、なお一層の水洗化の促進等の取組が必要である。
老朽化の状況について
昭和52年に事業着手してから、最も古い管渠で40年を経過しておりますが、その都度維持補修を行い、状態は比較的良好である。法定耐用年数まで残りわずかとなってきていることから、今後、施設の老朽程度の把握に、努めてまいりたい。
全体総括
事業着手から、40年程度経過することから、老朽化が徐々に進むにつれ、施設の更新等を本格的に検討しなければならない時期にある。更新等は現在の使用料収入、他会計からの繰入金だけでは、賄えきれないため、更なる水洗化の促進、経費節減、使用料の適正化などについて、傾注していくことが必要である。