経営の健全性・効率性について
令和2年度については、経常収支比率は100%を超えているが、経費回収率は100%を下回っており、どちらも微減傾向である。企業債残高対事業規模比率については、水洗化率は99%を超え、汚水整備に関して概ね完了しており、事業拡大による投資が無いため、類似団体平均より下回っている。
老朽化の状況について
管渠は、昭和50年からの整備で、耐用年数を超過していない。一部経年劣化の進んだコンクリート管渠は管渠更正工事を実施している。ポンプ場は、計画に基づき機器の更新を実施している。今後も計画的な更新を進める。
全体総括
現状では、公共下水道事業のみの数値では黒字経営だが、会計としては集落排水事業及び個別排水事業との3事業1会計に統合して経営しており、個別排水事業での赤字部分を公共下水道事業及び集落排水事業にて補填している状況である。今後はより老朽化が進むことで更新費用が増加する見込みであり、公共下水道事業のみならず3事業を含め、料金の見直し検討等の改善を図る必要がある。