経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率は令和2年度まで増加傾向にあり経営改善の成果が出てきたと考えられるが、令和3年度は減少し100%を下回っている。今後も適正な使用料の確保と経費削減策を講じる必要がある。④類似団体と比較し高い比率となっているため、今後も経営の合理化と一層の経費削減に努め計画的な企業債の発行に努める。⑤経費回収率は類似団体と比較し高い比率となっている。適正な使用料確保のため、未納額の解消に努めていく。⑥汚水処理原価は令和2年度から減少したが、類似団体と比較すると上回っている。今後も、投資の効率化や維持管理費の削減、接続率の向上を図っていく。⑧類似団体と比較し低い比率になっているため、使用料収入確保の面からも、未接続者への啓もう活動を図る。令和3年度に数値が大幅に減少しているのは、水洗化人口の精査を実施した結果である。
老朽化の状況について
現在、25年以上経過した管渠は約16㎞、ポンプ施設は15箇所あり、平成27年度から長寿命化計画を補助事業で策定し、平成29年度から工事を実施している。計画を基に合理的な改築・維持管理を進める。
全体総括
当町の公共下水道の経営は類似団体と比較し、同程度かやや低い傾向である。今後は老朽化が進む設備の更新が課題となってくるが、経営戦略に基づき安定した経営を維持していけるよう努めていく。