地域において担っている役割
丹波圏域の中核病院として、小児医療、周産期医療の拠点病院としての役割を担うとともに、地域がん診療連携拠点病院としてのがん診療や救急診療及び消化器、循環器をはじめとする専門医療を中心に地域医療を担っている。また、圏域の救急医療の中核病院として、2次を中心に、3次的機能病院としての役割も果たしている。
経営の健全性・効率性について
(1)収益の確保医師の確保や地域医療機関との連携、救急患者の受入促進等に取り組んだ結果、前年度に比べて延入院患者数は4.2%、延外来患者数は6.3%増加した。また、手術件数の増加や平均在院日数の短縮により入院、外来ともに診療単価は上昇した。この結果、収益は増加し、経常収支比率も93.4%で前年度に比べて7ポイント上昇したが、収支黒字を示す100%には届いていない。(2)費用の抑制適正な在庫管理の徹底や後発医薬品への切替え促進等による材料費の節減や平成31年度に病院の移転を控えていることから建物や設備、医療機器の修繕は必要最低限にするなど経費の節減に努めている。
老朽化の状況について
病院の主な建物は築後30年以上が経過し設備も含めて老朽化が進んでおり、平成31年に新病院へ移転予定である。医療機器についても、更新を新病院移転に合わせるために、それまでの更新を控えていることから老朽化は進んでいる。
全体総括
今後も病床利用率向上や診療機能に見合う収入を確保するとともに、費用抑制の取組みにより収支改善を図っていく。新病院移転に伴い更新した機器の減価償却が終わる7年後の黒字化を目指す。