地域において担っている役割
地域の基幹病院として、当センター開設時に定めた5つの政策医療を提供するとともに、地域のニーズも踏まえ、内科、外科、整形外科等主要診療科を中心に診療機能の拡大を図りつつ、高度専門医療を提供する。(5つの政策医療)①3次救急医療②生活習慣病医療③緩和ケア医療④1類・2類感染症医療⑤神経難病医療
経営の健全性・効率性について
(1)収益の確保、経常黒字の確保甲南加古川病院からの診療機能移転によるリウマチ科・リウマチ膠原病センター、腎臓内科・血液浄化センターの開設に伴う患者の増加等による収益の増加により、対前年度から改善し、当センター開設以来初の、経常黒字を計上した(平成28年度経常収支比率101.2%)。(2)費用の抑制甲南加古川病院からの診療機能移転による給与費の増加、収益連動による材料費の増加等があったが、患者の増加等による収益の増加により平成28年度の「材料費対医業収益比率」は、平成27年度に比べ改善した(平成27年度28.1%→平成28年度27.5%)。
老朽化の状況について
「機械備品減価償却率」の経年比較において、平成24年度以降増加傾向あり、類似病院と比較しても数値が高くなっている。平成21年度当センター開設時及びそれ以前に整備した医療機器について、耐用年数の超過等により早急に多数の機器の更新が必要な状況となっている。
全体総括
病院経営基本方針に定める次のような取り組みにより経営改善を進め、安定的な黒字化を実現する。【収益の確保・拡大】①高度専門医療の積極的な展開による基盤的な収益の確保・拡大②継続的・積極的な地域医療連携の取組みによる患者の確保・拡大③救急患者の積極的な受入れ④甲南加古川病院から引き継いだ診療機能の着実な実施と新規患者の確保・拡大【費用の削減】①病院・全部門あげての、診療材料、消耗品等の費用節減②空調機器の効率的な運転や適切な設定、全職員の参画による光熱費の節減