舞鶴市：簡易水道事業（法適用）

経営の健全性・効率性について

簡易水道は、１９施設（地区）で事業を運営していますが、いずれも小規模で、山あいに人家が点在しているなど、大変厳しい経営環境にあります。また、人口減少や高齢化が進展し、水需要が減少していることから、⑦施設利用率は年々減少しており、老朽化の進んだ施設も多くなってきています。こうしたことから、水道事業と経営統合することにより、将来にわたり安心で安全な水道供給を図ることとしております。このため、平成２２年度から施設の統合事業を進めており、事業費が大幅に増加していることから、この財源である企業債の借入が多くなり、企業債残高が年々大幅に増加しています（④企業債残高対給水収益比率）。このことにより、平成２６年度からは企業債の元利償還費が増加しております。この元利償還費は、給水するための費用（原価）の一つであり、⑥給水原価が高くなる要因となっています。給水原価は高くなり、１㎥あたりの料金収入である供給単価はあまり増減がないことから、供給単価に対する給水単価＝⑤料金回収率は、低くなっており、結果として、①収益的収支比率は、低下しています。

老朽化の状況について

老朽化が進んだ施設は増加してきており、水道事業との統合事業により、老朽管の更新を進めるほか、水道事業との統合後においても、中長期的に老朽管更新を進めることとしています。

全体総括

全国的に人口が減少しているのと同様に、本市の人口も年々減少していることや、節水機器の普及などにより、水需要は年々減少しています。また、水源問題への対応など、今後ますます厳しい経営状況となる見込みとなっています。こうしたことから、国の施策を活用し、水道事業との統合事業を進めており、将来にわたり安心で安全な水道水の供給を図ることとしております。