地域において担っている役割
・志摩地域の中核病院として、三次救急医療機関等との連携のもと、二次救急医療や災害医療等を担う急性期病院としての役割を担うとともに、回復期機能も併せ持つ病院としての役割も果たしている。・さらに、志摩地域の地域地域包括ケアシステムの構築に向けてネットワークづくりを推進している。
経営の健全性・効率性について
・経常収支比率は100%以上(102.3%)であり、医業収支比率は類似病院平均を上回っていることから、一定の収益性は確保されている。・病床利用率は類似病院平均を下回っているが、患者の高齢化による車イス利用者の増加などにより、1室あたりの病床数を削減した運用となっていることも影響している。・1人1日当たりの収益(入院患者、外来患者)は平成27年度実績を上回ったが、両指標とも経年比較で概ね類似病院平均を下回っていることから、今後も考えられ得る収益確保策に取り組んでいく必要がある。・職員給与費対医業収益比率は、平成27年度実績を下回ったが、類似病院平均を上回っており、人員体制の見直し(退職補充における若年層の積極採用等)等を検討していく必要がある。・材料費対医業収益比率は、類似病院平均を下回っており、引き続き、後発品の積極的な導入等により低減に努めていく。
老朽化の状況について
・有形固定資産減価償却率及び器械備品減価償却率は類似病院の平均値より高く、老朽化が進んでいるため、引き続き、計画的な更新を行っていく必要がある。・1床当たり有形固定資産は類似病院平均を下回っている。引き続き、過大な投資とならないよう留意していく。
全体総括
・引き続き、志摩地域の中核病院としての役割を担っていけるよう、常勤医師や看護師等の充実、総合診療医と他の専門医の連携による幅広い疾患への対応、救急医療体制のさらなる拡充、他の急性期病院等との連携強化など、診療機能の回復・充実を図るとともに、一層の収支改善に取り組んでいく。・建物(附属設備を含む)、機械備品の老朽化対策については、過大な投資とならないよう留意しつつ、必要な改修・更新を計画的に実施していく。