地域において担っている役割
公立福生病院としては、可能な限り、西多摩地域完結型医療を目指し、プラン対象期間内において、地域連携の強化を図り、慢性期を除いた機能においてバランスの取れた地域に根差した病院運営を目指します。
経営の健全性・効率性について
平成28年度より地域包括ケア病棟を開始したため④病床利用率を見て分かる通り平成27年まで減少傾向にあった数値が改善された。しかしながら、⑦職員給与費対医業収益比率は特殊勤務手当等の見直しを図り費用抑制しているが、当院は類似病院より経年的に上回っている状況が続いているため今後もより一層の努力に励みたい。
老朽化の状況について
新病院建設から約8年経過し、老朽化対策に向け平成29年度からは公立福生病院改革プランに掲げた建物修繕計画及び医療機器等更新計画を行うことにより、保守期限切れや老朽化による性能の低下や故障等を未然に防ぐため、今後も計画的に更新を行っていく。
全体総括
①経常収支比率は類似病院より上回り、②医業収支比率は類似病院より下回るという状況から組織市町からの負担金収入等により経営を維持していることがわかるため、自立した病院を目指すべく組織市町からの負担金収入を見直す等の手法により当院の経営感覚を民間に近づけるよう努力する。最後に、平成26年度より地方公営企業の会計制度見直しにより③累積欠損金比率が一時的に解消されたが、経常黒字を維持することにより持続可能な経営を実現しつつ地域から必要とされる病院を目指していく。