板倉町:公共下水道

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経営比較分析表(2015年度)

経営の健全性・効率性について

収益的収支比率は、100%を超えており総収益で総費用及び地方債償還金を賄えている状況である。しかし、初期建設費用の償還金の割合が高く、一般会計からの繰入金で賄っている。企業債残高対事業規模比率は、料金収入に対する企業債残高の割合だが、分子となる企業債残高は一般会計負担額を差し引くため0になる。経費回収率は、前年と比較し2.59%減少したが、これは水質浄化センターの機器等の修繕を実施したことが主な要因である。類似団体平均値との比較では同程度の値で推移している。また、使用料収入については年々微増している。汚水処理原価は、前年と比較し9.5円高くなっている。前記の機器等の修繕が主な要因であり、類似団体平均値より20%高い状況。また、施設利用率は類似団体平均値を16%下回っている。これらは、分譲の遅延や処理区域の変更(縮小)などが主な要因である。水洗化比率は、100%を維持しているが、これは群馬県企業局が造成、分譲する板倉ニュータウンのみを処理区域としているためである。

老朽化の状況について

施設の供用開始から20年弱経過し、水質浄化センターの機器等は耐用年数を経過したものもあり、修繕が増加している。管渠施設については、経過年数が短いため大きな修繕は発生していない。

全体総括

当町の現在の下水道区域は、板倉ニュータウン区域のみとなっている。また、造成、分譲を群馬県企業局が行っており、この分譲の進捗に依存している部分が大きい。経営の健全化のため施設運転管理委託を長期委託にするなど経費の節減に努めているが、公債費の割合が高く限界がある。管渠施設については、経過年数が耐用年数(50年)の半分以下であり、現時点では更新の必要性はないと考えている。今後は計画的な点検調査などにより実態を把握していく必要があると考えている。水質浄化センターの機器等については修繕が増えてきていることから、補助事業を取り入れた計画的な更新を行う必要がある。また、更新計画などについては、館林市との合併協議も踏まえ検討していく必要があると考えている。

類似団体【Cd2】

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