経営の健全性・効率性について
【①収益的収支比率】総収益の内訳としては約44,149千円の料金収入と約127,360千円の一般会計からの繰入金が柱となっており、一般会計繰入金に大きく依存している収益構造となっている。【④企業債残高対事業規模比率】当該値は年々減少しているものの、平均値と比較すると依然として高い。状況を把握・予測することにより、現世代と将来世代の負担割合の適切性を検証し、将来世代への負担が高まっている可能性がある場合は、今後の起債割合や使用料の見直しを要する。【⑤経費回収率】当該値は平均値と比較して、低い状態で推移している。使用料以外の収入で経費が賄われているため、引き続き経営改善を図っていく。【⑥汚水処理原価】当該値は平均値と比較して、高い状態で推移している。【⑧水洗化率】当該値は平均値と比較して、低い状態だが年々上昇している。区域内に新築される住居や既存住宅の新規加入増加によるため、引き続き加入促進を図っていく。
老朽化の状況について
【③管渠改善率】施工から25年以上経過している管路の経年劣化の状況や更新等に備え、必要な財源確保に努めるとともに、経営に与える影響を踏まえた分析を行い、平成27年度に策定した生活排水処理施設整備構想を基に必要に応じて投資計画等の検討が必要である。
全体総括
規模の大きな事業を行ったことで、汚水処理原価の上昇、収益的収支比率および経費回収率の低下に繋がった。今後も管路の経年劣化や更新に備え、低水準にある水洗化率の向上や料金の見直し等を含めた更なる収支改善が求められる。