涌谷町:公共下水道

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経営比較分析表(2015年度)

経営の健全性・効率性について

当町の水洗化率は、類似団体に比して低水準である事は否めない。供用開始以来18年経過し普及促進に努めているものの、近年の接続件数は微増の状況である。今後ともより一層の接続率向上を目指し、収益的収支比率の改善につなげたい。企業債残高対事業規模比率については、現状では類似団体に比して高水準であるが、全体計画の見直しで新たな建設を凍結することで、徐々に改善することが見込まれる。高資本費対策として一般会計からの繰入金で賄っている部分もあるが、自主的な収益力を上げるために、接続率の向上と将来的な料金の改定を視野に入れ、経営の健全性を向上させたい。近年は、経営の効率化や処理場の管理方法の見直し等により汚水処理にかかる費用を低く抑え経費回収率の増加に繋げている。当面は、接続率の向上で料金収入を得ていくが、一定期間経過後は人口減少による料金収入の減少が見込まれるため、使用料改定についての検討も進めていく必要がある。現状の施設利用率については向上を図ることはもちろんであるものの、今後とも安定的で効率的な事業運営を続けていく為の余力とも捉えている。

老朽化の状況について

初期の供用開始から20年弱が経過しているが、特に老朽化による不具合は生じていない。しかし今後とも適切な点検・修繕等を実施するためストックマネジメント計画を策定し国からの財政支援を受けながら、長期的に施設を維持していくことが必要である。

全体総括

下水道事業は供用開始から20年弱であるが、処理区域の拡大は一段落し、安定的な事業運営に向けて経営の転換期にある。今後は経営戦略を策定し中期的な収支計画のもと、処理施設の老朽化や施設の最適化への対応を進めていくため、国からの財政的な支援を受けられる方法で更新事業を実施していく必要がある。一方で歳入は高齢化や人口減少が進み、将来的に処理水量の減少による使用料収入の減収で収益的収支比率の悪化が見込まれ、一般会計からの繰入金にも限界があることから、より一層の効率的な事業運営を図り、さらには料金改定も視野に入れていくことになる。事業の性格上、持続可能で安定的な経営が求められるが、先行きは厳しいものがあるため、収益に繋がる共同化・広域化又は新技術の導入について積極的に検討していくこととする。

類似団体【Cd2】

夕張市 美唄市 芦別市 赤平市 三笠市 歌志内市 森町 長万部町 長沼町 栗山町 新十津川町 上川町 美瑛町 上富良野町 下川町 美深町 浜頓別町 枝幸町 興部町 雄武町 大空町 洞爺湖町 むかわ町 浦河町 新得町 清水町 大樹町 広尾町 本別町 浦幌町 厚岸町 標茶町 弟子屈町 白糠町 鶴田町 六戸町 おいらせ町 大船渡市 遠野市 陸前高田市 二戸市 雫石町 金ケ崎町 平泉町 大槌町 山田町 村田町 丸森町 大和町 加美町 涌谷町 北秋田市 仙北市 小坂町 五城目町 八郎潟町 美郷町 村山市 長井市 最上町 高畠町 川西町 小国町 白鷹町 庄内町 遊佐町 猪苗代町 西郷村 那珂市 稲敷市 行方市 小美玉市 城里町 境町 ひたちなか・東海広域事務組合 益子町 甘楽町 板倉町 寄居町 阿賀野市 佐渡市 南魚沼市 聖籠町 阿賀町 湯沢町 砺波市 南砺市 珠洲市 羽咋市 かほく市 志賀町 穴水町 美浜町 高浜町 山梨市 韮崎市 甲州市 身延町 忍野村 山中湖村 富士河口湖町 駒ヶ根市 大町市 飯山市 東御市 軽井沢町 御代田町 富士見町 辰野町 箕輪町 飯島町 南箕輪村 中川村 高森町 木曽町 白馬村 坂城町 信濃町 南佐久環境衛生組合 下呂市 海津市 関ケ原町 坂祝町 川辺町 八百津町 御嵩町 御前崎市 小山町 いなべ市 高島市 米原市 日野町 多賀町 西脇市 加西市 養父市 朝来市 淡路市 宍粟市 加東市 多可町 播磨高原広域事務組合(事業会計分) 明日香村 吉野町 白浜町 岩美町 雲南市 奥出雲町 新見市 美作市 和気町 早島町 矢掛町 吉備中央町 庄原市 江田島市 北広島町 美祢市 吉野川市 善通寺市 多度津町 久万高原町 豊前市 吉野ヶ里町 壱岐市 阿蘇市 豊後高田市 国東市 西都市 出水市 南九州市 和泊町 知名町 北中城村