経営の健全性・効率性について
〇収益的収支比率は、前年度からやや低下し、依然として100%を下回る状態が続いている。単年度収支の赤字解消のため、使用料体系の適正化や経費削減等の対策を検討する必要がある。〇企業債残高対事業規模比率は、引き続き類似団体を大きく下回っている。今後は管渠の改築工事の増加が見込まれており、適切な投資や繰上償還の実施に努めていく。〇経費回収率は、前年に比べやや改善したものの、なお100%を下回っている。使用料収納率の改善や汚水処理費の削減等の対策により、一層の適正化を図っていく。〇汚水処理原価は引き続き減少傾向となっており、類似団体平均値に近い水準となっている。今後も水洗化率の向上等により有収水量の確保を目指していく。〇水洗化率は類似団体と比較しても高い水準にある。今後も、啓発事業等の継続により、未接続世帯に対し下水道への接続を促していく。
老朽化の状況について
〇供用開始から35年が経過し、初期に整備された施設の更新時期を迎えつつあることから、ストックマネジメント計画に基づいた管路の点検調査・更新工事等の実施を進めていく必要がある。
全体総括
〇持続可能な下水道事業とするため、使用料体系の適正化や経費削減等の取り組みに加え、施設の更新を計画的に実施し、今後も経営の安定化に努めていく。