経営の健全性・効率性について
①【収益的収支比率】維持管理費については料金収入等で賄えているが,地方償還金が膨大なため一貫して100%未満で赤字経営となっている。今後適正な料金改定等の必要がある。④【企業債残高対事業規模比率】類似団体と比較し,投資規模が小さい為低い比率となっている。⑤【経費回収率】類似団体比較し,平均値を下回っており,今後適正な使用料収入の確保及び汚水処理費用削減などの改善が必要である。⑥【汚水処理原価】類似団体と比較し,低い状態で推移しており,今後有収水量の大きな伸びは見込めない。汚水処理費用にかかる維持管理費の削減など改善が必要である。⑦【施設利用率】過去5年間は,ほぼ横ばいで推移しており,類似団体と比較しても,おおよそ近い値を示している。しかし,人口減少・高齢化等により処理水量は伸び悩んでいることから,施設利用率が低い数値となっている。⑧【水洗化率】90%以上あり,類似団体と比較して上回っており,水洗化は進んでいる。今後も水質保全の観点からも,更に加入率を上げることにより,施設利用率の増加にも繋げていく。
老朽化の状況について
供用開始から15年をむかえたが,現在のところ管渠における更新・改良の必要性がないため,過去5年間おいては改善率は0%である。
全体総括
概ね類似団体と近い値を示している。しかし,厳しい経営状況である。その要因としては,莫大な地方債償還金が考えられる。また,今後老朽化による施設更新・改良等も考えられるため,効率的運営を行うとともに適正な使用料金の改正及び収入の確保が必要である。