地域において担っている役割
・二次保健医療圏における中核病院として、急性期医療から過疎地等における一般医療までの幅広い役割を担うほか、救急、小児、周産期をはじめとする不採算部門における医療を提供している。・特に、県中央地域から遠隔であることから、地域完結型医療を目標に、救急をはじめとする高度急性期医療も担っている。・地域における災害拠点病院として、災害医療の中心的役割を担っている。
経営の健全性・効率性について
近年、患者数の減少により経常収支比率や医業収支比率、病床利用率等の低下が続いていたが、平成29年度は入院患者数の増等により、若干改善している。しかしながら、医業収支比率や病床利用率は平均値を大きく下回り、累積欠損金比率も高い状態が続いている。また、職員給与費対医業収益率も引き続き高い水準にあることから、平成29年度に稼働病床数の見直しを行い経営改善に努めている。
老朽化の状況について
有形固定資産減価償却率・機械備品減価償却率ともに類似病院平均値並となっている。病院の開院から約20年が経過しており、今後は施設の改修・修繕も想定されることから、適切な維持管理を行い、施設の長寿命化に努めていく。
全体総括
・近年は地域の人口の減少も一要因とする患者数の減少、病床利用率の低下が見られ、平成29年度は若干の改善となったものの、引き続き厳しい状況となっている。このため、適正病床数や病棟再編の検討に着手しており、平成29年度は稼働病床数の見直しを行っている。・今後も適正病床数の検討を引き続き行い、地域の医療ニーズ等も勘案しながら地域を支える中核病院として良質な医療を安定して提供し続けられるよう経営改善の努力を継続する。
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