八百津町
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2014年度
2013年度
2011年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2017年度)
財政力
財政力指数の分析欄
人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(平成29年度末37.5%)に加え、町内に中心となる企業数も少ないことから、財政基盤が弱く、類似団体平均を下回っている。予算規模の縮小(平成17年度から平成元年度並みに圧縮)、組織の見直し(9課体制から2課減の7課体制)や、第4次行財政改革大綱(平成22~26年度)に取り組んできたが、今後も、第5次行財政改革大綱(平成27~31年度)の取り組みにより、行政の効率化に努める。また、地方債発行の抑制と税徴収強化等に取り組み財政健全化を図る。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
地方交付税が1.2%減となるも、町税が5.0%増、自動車取得税交付金が34.2%増となるなど、経常一般財源総額が増加したため、前年度比1.0ポイント改善した。ただし、町税・普通交付税については、今後の大幅な増は予想されないことから、現在取り組んでいる定員適正化計画や、管理費削減のための施設の統廃合(平成21年度末小学校1校減、平成26年度保育所1休園措置)、事務費削減等を継続して実施し経常経費の削減を図るとともに、町税の徴収体制を強化するなど、経常一般財源の確保に努める。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
類似団体平均と比較して、7,591円上回っている。人件費は前年度比0.8%増、物件費3.1%減、維持補修費7.7%減となったものの、算出式の分母となる人口も1.6%減となったことが要因となっている。また、ゴミ処理業務や消防業務を一部事務組合で行っていることから、一部事務組合の人件費・物件費等に充てる負担金を合計した場合、人口1人当たりの金額は大幅に増加することになる。今後はこれらも含めた経費について、抑制していく必要がある。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
類似団体平均を1.1ポイント下回っている。今後も、早期退職を募り、退職と採用のバランスを保ちつつ新陳代謝を図っていく。また、人事考課制度により、能力や適正、職務実績に基づく給与の格付けを実施することとし、給与の適正化に努めていく。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
類似団体平均を3.01人上回っている。旧町村単位に公共施設を設置(出張所5・小学校5・保育園3)していること、養護老人ホームも設置していることから人口に対して職員数が多い。また将来の行財政運営をにらみ、年代別職員構成の不均衡を是正するため、平成25年度に民間経験者12名を含む新規職員17名を採用したことにより数値が上昇している。今後も施設の統廃合、事務の効率化を図ると共に、年代別職員構成に配慮しながら適正な定員管理に努める。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
地方債の発行抑制策により大きく上昇すること無く推移している。順調に地方債残高を減少させ公債費の抑制に努めてきた。今後も、総合計画で財源配分を充分に検討することにより、地方債の新規発行の抑制に努め、歳入に見合った予算を編成し、財政健全化を図る。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
地方債の発行抑制策や基金残高の増加により、算出式の分子である将来負担額がマイナスとなり、平成28年度に引き続き負担率が0.0となった。今後も公債費等義務的経費の削減を中心とする行財政改革を進め、財政の健全化に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2017年度)
人件費
人件費の分析欄
人件費にかかる経常収支比率は類似団体平均と比較して4.5ポイント高くなっている。旧町村単位に公共施設を設置(出張所5・小学校5・保育所3)し、養護老人ホームも設置していること等から類似団体に比べ職員数が多いことが原因である。引き続き定員適正化計画により適正な定員管理に努める。
物件費
物件費の分析欄
物件費にかかる経常収支比率は前年に対して0.2ポイント増加しており、年々電算システム関係経費や施設管理経費、行政計画等に関する物件費が増加傾向を示している。電算システムの総合的な見直しを行うなど、増加の抑制に努める。管理経費等についても、予算査定時に前々年度決算額及び当該年度の執行額に応じた査定を行い経費削減に努める。
扶助費
扶助費の分析欄
扶助費にかかる経常収支比率は類似団体平均と比較して2.2ポイント高くなっている。類似団体平均を上回っている原因として、高齢化による老人福祉費、養護老人ホームを設置している老人施設費、旧町村単位に保育所を設置している児童福祉費、子育て支援の一環にとして乳幼児等医療費助成を中学3年生まで拡大していることによる福祉医療費助成が挙げられる。老人福祉費や福祉医療費助成については予防事業の推進と適切な施設管理により抑制に努める。
その他
その他の分析欄
その他にかかる経常収支比率は類似団体平均と比較すると2.0ポイント高くなっている。主な要因は特別会計繰出金が多いためである。公共下水道・農業集落排水事業に対するものは、公営企業債の償還のピークが徐々に過ぎているが管理経費等の増により増加傾向にある。また、国民健康保険や後期高齢者医療、介護保険に対する繰出金についても増加傾向にあり、繰出金が減少しない要因である。今後、公営企業の独立性や、医療受診の指導や介護予防事業など保健指導事業の強化や、介護保険料の適正化により、普通会計の負担を減らしていくよう努める。
補助費等
補助費等の分析欄
補助費等にかかる経常収支比率は類似団体平均と比較して3.6ポイント低くなっている。これは、平成17年度に予算規模を平成元年度と同規模に圧縮した際、団体に対する補助金の支給の見直し及び削減を実施し、その後においても予算査定時に前々年度決算額及び当該年度の執行額、団体の活動内容や実績に応じた査定を繰り返していることが要因である。今後も充分内容を査定し適正化に努める。
公債費
公債費の分析欄
公債費にかかる経常収支比率は前年に対して0.9ポイント減少したが、横ばい状況にある。今後も、引き続き新規借入の抑制に努める。新規事業については総合計画において財源配分を充分に検討し、極力地方債の新規発行に依存しないなど、適正な財源確保に努める。
公債費以外
公債費以外の分析欄
公債費以外にかかる経常収支比率は類似団体平均と比較して5.1ポイント高くなっている。税収の伸びは見込みにくい状況で普通交付税によるところが大きく、今後も、継続的な経常一般財源の増加を見込むのが難しい状況である。決算額ベースで物件費は減となったものの、人件費、補助費においては増加しており、個々に示した対策の実施に努める。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2017年度)
目的別歳出の分析欄
歳出総額では、住民一人当たり538,435円となっている。前年度に比べ増加額上位2項目は教育費、民生費となっている。総務費は、住民一人当たり111,494円となっており、前年度より9,879円増加している。これは、庁舎建設基金積立金、財政調整基金積立金の増などが要因となっている。民生費は、住民一人当たり153,120円となっており、前年度より7,211円増加している。これは、老朽化した保育所の建替事業の増などが要因となっている。半数以上の項目において、類似団体平均額を下回っているものの、限られた財源を有効に活用するため、第5次行政改革大綱に取り組み、経常経費の削減など行財政の効率化に努める。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2017年度)
性質別歳出の分析欄
歳出総額では、住民一人当たり538,435円となっている。類似団体平均との比較で上位3項目は、人件費、繰出金、扶助費となっている。人件費は、住民一人当たり105,063円となっており、類似団体平均と比べて18,127円高くなっている。これは、旧町村単位に公共施設(出張所5・小学校5・保育園3)を設置、また養護老人ホームを設置していることから職員数が多いことが要因となっている。繰出金は、住民一人当たり72,626円となっており、類似団体平均と比べて11,251円高くなっている。これは、5特別会計を設置しており、特別会計への繰出金が多いことが要因となっている。公共下水道事業などの公営企業債の償還はピークを徐々に過ぎているが管理経費等の増、国民健康保険や介護保険に対する繰出金増により増加傾向にある。扶助費は、住民一人当たり64,698円となっており、類似団体平均と比べて3,496円高くなっている。これは、高齢化による老人福祉費、養護老人ホームを設置している老人施設費、旧町村単位に保育所を設置している児童福祉費、子育て支援の一環にとして乳幼児等医療費助成を中学3年生まで拡大していることによる福祉医療費助成が要因となっている。限られた財源を有効に活用するため、第5次行政改革大綱に取り組み、経常経費の削減など行財政の効率化に努める。
実質収支比率等に係る経年分析(2017年度)
分析欄○財政調整基金残高平成22年度に剰余金を71百万円積み立てた以降は、基金の取崩しを行わず、運用利子を積み立てている。なお、平成29年度は解散した土地開発公社の余剰金63百万円積み立てた。○実質収支額5年間で概ね標準財政規模比で6%~10%台を推移して黒字を確保している。○実質単年度収支大きくバランスを損ねることなく、概ね標準財政規模比で-1%~1%台を推移している。○今後の対応税収が伸び悩み一般財源の確保が難しくなると見込まれる中、歳出の削減により財政調整基金の取り崩しを極力避け、歳入歳出のバランスを考慮し健全な財政運営に努め引き続き黒字を確保していく。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2017年度)
分析欄○現状一般会計及び特別会計の全会計が、黒字であり赤字比率はない。○今後の対応今後、税収及び普通交付税の伸びが見込めないと予想されるので、各会計で適正な財政運営、企業経営を行っていく。
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実質公債費比率(分子)の構造(2017年度)
分析欄○元利償還金町債の新規発行を抑制しているため、減少傾向にある。○公営企業債の元利償還金に対する繰入金平成29年度に水道事業に統合した簡易水道事業の、統合前の建設改良に要する経費に係る起債の償還の財源に充てたと認められる出資金が、準元利償還金に算入されなかったこと等により前年度より減少した。○実質公債費比率の分子元利償還金及び公営企業債の元利償還金に対する繰入金が減少したため、前年度より減少した。○今後の対応早期健全化基準未満であるが、今後とも町債発行の抑制を基調として、比率の更なる改善を図る。
分析欄:減債基金
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将来負担比率(分子)の構造(2017年度)
分析欄○一般会計等に係る地方債の現在高町債の新規発行を抑制しているため、減少している。○公営企業債等繰入見込額下水道事業等の起債残高は減少傾向にあり、これに伴い償還に対する繰入も減少している。○将来負担比率の分子一般会計等に係る地方債の現在高、公営企業債等繰入見込額、組合等負担等見込額、退職手当負担見込額のいずれれも減少したため、充当可能財源等を下回り、将来負担額が負数となった。○今後の対応早期健全化基準未満であるが、今後とも町債発行の抑制を基調として、比率の維持を図る。
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基金残高に係る経年分析(2017年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)雨水排水用の管渠布設事業のために八百津地区排水路事業基金を100百万円取り崩した一方、平成29年に解散した土地開発公社の余剰金により、財政調整基金に63百万円積み立てた。また将来の庁舎建て替えに備えるため、100百万円の基金造成を開始したため、基金全体では50百万円の増となった。(今後の方針)今後、老朽化した公共施設の改修に要する資金に充てるために、特定目的基金を取り崩して事業を実施することが予想されるため、中長期的には基金残高は減少傾向となることが予想される。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)平成29年度に解散した土地開発公社の余剰金63百万円を積み立てたことによる増。(今後の方針)年度間の財源調整や不測の事態における財源として活用する。
減債基金
減債基金
(増減理由)運用益の積み立てのみであり、増減はほとんどない。(今後の方針)年度間の財源調整や不測の事態における財源として活用する。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)・明日のまちづくり基金:学校施設・社会教育施設・体育施設・観光施設・防災対策等、まちづくりの推進に要する資金に充てるために設置された基金。・八百津地区排水路整備事業基金:平成22年・平成23年の2年続けての豪雨災害により八百津地区では広範囲にわたって床下浸水被害を受けたことから、新たに雨水排水用の管渠を布設するための事業に要する資金に充てるために設置された基金。(増減理由)・八百津地区排水路整備事業基金:整備事業の財源として100百万円充当したことによる減。・庁舎建設基金:将来の庁舎建て替え(時期未定)に備えるため、100百万円の基金造成を開始したことによる増。(今後の方針)・八百津地区排水路整備事業基金:総事業費が800百万円を超える事業であり、多額の財源を必要としているため、毎年の財政状況により計画的に積み立てを行う予定。・庁舎建設基金:将来の庁舎建て替え(時期未定)に備えるため、毎年の財政状況により、毎年50百万円程度を積み立てる予定。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2017年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
全国平均、県内平均を上回っており、資産の老朽化が進行している。資産の更新だけで改善をすることは、財源的にも無理があり、平成28年度策定の公共施設総合管理計画に基づき、施設の計画的な更新や統廃合・複合化・多機能化を基本として、適切な施設管理に努める必要がある。
(参考)債務償還比率
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率は引き続き0.0となり、将来世代への負担は少ない状況にあるが、有形固定資産減価償却率は増加を続けているため、平成28年度策定の公共施設総合管理計画に基づき、施設の計画的な更新や統廃合・複合化・多機能化を基本として、適切な施設管理に努める必要がある。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
地方債の発行抑制策や、基金残高の増加により、算出式の分子である将来負担額がマイナスとなったため、将来負担比率は0.0となった。実質公債費比率については、減少傾向にあり、引き続き地方債の発行抑制策により公債費の抑制に努める。
施設類型別ストック情報分析表①(2017年度)
施設情報の分析欄
類似団体に比べ特に有形固定資産減価償却率の高い認定こども園・幼稚園・保育所については、平成30年度完成予定の保育園が平成29年度に着工しており、今後数値の改善が見込まれる。同じく高い数字である学校施設については、耐震改修は実施済であり、耐震基準は満たしているものの、耐用年数を大幅に経過しているもののあるため、平成28年度に策定した「公共施設総合管理計画」に基づき、施設の計画的な更新や統廃合・複合化・多機能化を基本として、適切な施設管理に努める必要がある。
施設類型別ストック情報分析表②(2017年度)
施設情報の分析欄
体育館・プール、保健センター及び庁舎について、有形固定資産減価償却率は類似団体を大きく上回っている。これは、多くの建物で30年以上が経過し、大規模改修の検討が必要となっているためである。一般廃棄物処理施設を除き、平均を上回っているため、昨年に引き続き、平成28年度に策定した「公共施設総合管理計画」に基づき、施設の計画的な更新や統廃合・複合化・多機能化を基本として、適切な施設管理に努める必要がある。
財務書類に関する情報①(2017年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額が前年度末から980百万円の減少(-1.9%)となった。資産総額のうち、有形固定資産の割合が93.8%となっており、これらの資産は将来の維持管理・更新等の支出を伴うものであることから、公共施設等総合管理計画に基づき、施設の集約化・複合化を進めるなど公共施設等の適正管理に努める。水道事業会計等を加えた全体では、資産総額は、水道管等のインフラ資産を計上していること等により、一般会計等に比べて5,751百万円多くなるが、負債総額もインフラ資産整備の財源として地方債を充当したこと等から3,157百万円多くなっている。岐阜県後期高齢者医療広域連合等を加えた連結では、資産総額は、連結対象団体が保有している施設等を資産に計上していること等により、一般会計等に比べて6,724百万円多くなっているが、負債総額も借入金等があること等から、3,282百万円多くなっている。
2.行政コストの状況
一般会計等においては、経常費用は6,921百万円となり、前年度比128百万円の増加(+1.9%)となった。そのうち、人件費等の業務費用は4,846百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は2,075百万円であり、業務費用のほうが移転費用よりも多く、最も金額が大きいのは減価償却費や維持補修費を含む物件費等(3,644百万円、前年度比+217百万円)であり、純行政コストの55.9%を占めている。施設の集約化・複合化を進めるなど公共施設等の適正管理に努めることにより、経費の縮減に努める。全体では、一般会計等に比べて、水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が320百万円多くなっている一方、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が2,364百万円多くなり、純行政コストは2,475百万円多くなっている。連結では、一般会計等に比べて、連結対象団体の事業収益を計上し、経常収益が396百万円多くなっている一方、補助金等が2,015百万円、社会保障給付が2,025百万円多くなっているなど、経常費用が4,587百万円多くなり、純行政コストは4,192百万円多くなっている。
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等の財源(5,113百万円)が純行政コスト(6,513百万円)を下回っており、本年度差額は1,400百万円のマイナスとなったことで、本年度末純資産残高は45,504百万円(前年度比▲856百万円)となった。町税の徴収体制強化等により財源の確保に努める。全体では、国民健康保険税、介護保険料が税収等に含まれていることから、一般会計等と比べて税収等が1,856百万円多くなっており、本年度差額は1,232百万円となり、純資産残高は48,100百万円となった。連結では、岐阜県後期高齢者医療広域連合への国庫補助金等が財源に含まれることから、一般会計等と比べて財源が4,403百万円多くなっており、本年度差額は1,189百万円となり、純資産残高は48,947百万円となった。
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支は577百万円であったが、投資活動収支については保育園整備等を行ったことなどから、▲378百万円となった。財務活動収支については、地方債の償還額が新規発行地方債を上回ったことから▲120百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から79百万円増の、340百万円となった。しかし行政活動に必要な資金を基金の取り崩しと地方債の発行収入によって確保している状況であり、行財政改革を更に推進する必要がある。全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より300百万円多い877百万円となっている。投資活動収支では水道管老朽化対策事業を実施したため▲647百万円となっている。財務活動収支については、地方債の償還額が新規発行地方債を上回ったことから▲76百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から153百万円増加し、979百万円となった。連結では岐阜県後期高齢者医療広域連合への国県等補助金等の収入が業務収入に含まれることなどから、業務活動収支は一般会計等より369百万円多い946百万円となっている。投資活動収支では連結対象団体による普通建設事業のため、▲702百万円となっている。財務活動収支は、地方債の償還額が新規発行地方債を上回ったことから▲76百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から169百万円増加し、1,157百万円となった。
財務書類に関する情報②(2017年度)
1.資産の状況
2.資産と負債の比率
純資産比率は高く、類似団体平均を上回っているが、安心することなく、今後、将来世代の負担が大きくならないように、世代間のバランスに配慮しながら公共施設などの整備を実施していく。将来世代負担比率においても類似団平均を下回っており、将来世代の負担が少ない状況ではあるが、今後は、公共施設の更新の財源を地方債に頼ることが予想されるので、将来世代の負担について見極めていく必要がある。
3.行政コストの状況
住民一人当たりの行政コストは類似団体平均を上回っており、また、昨年度に比べても増加しているいる。原因は、資産が多いことによる減価償却費の額が大きい(純行政コストのうち34.6%)ことと、旧町村単位に公共施設(出張所5・小学校5・保育園3)があることや、養護老人ホームを設置していることから職員数が多く、行政コストが高くなる要因となっている。限られた財源を有効に活用するため、資産の削減と、行財政改革への取り組みを通じて人件費の削減に努める必要がある。
4.負債の状況
住民一人当たりの負債額は類似団体平均を下回っているが、引き続き地方債の新規発行抑制に努め、地方債残高の減少に努める。基礎的財政収支は、投資活動収支の赤字分が業務活動収支の黒字分を下回ったため、前年度のマイナスから268百万円のプラスに転じた。平成29年度の財政運営は良好といえるが、毎年変化する指標のため、今後、地方債の発行という明確に認識できる「意図的な赤字」になった場合には、次年度以降にそれを黒字化する取り組みをしていく必要がある。投資活動収支が赤字となっているのは、地方債を発行して保育園の建設などの必要な整備を行ったためである。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は、前年度に比べ下がっている。大きな要因として経常収益が約15%減となったことが考えられる。28年度・29年度どちらが適正な数値なのかを把握することで状況を認識し、財政状況と合わせて勘案して受益者負担を検討する必要がある。また、類似団体平均は前年度と同様に上回っている。今後、使用料・手数料の水準について、「適正化方針」を策定し、公共サービスの費用に対する受益者負担の考え方を明らかにするとともに、税負担の公平性・公正性や透明性の確保に努める。
類似団体【Ⅲ-1】
北見市
階上町
一関市
奥州市
大槌町
大崎市
蔵王町
村田町
丸森町
山元町
鶴岡市
酒田市
山辺町
中山町
白鷹町
遊佐町
桑折町
川俣町
鏡石町
棚倉町
小野町
那須塩原市
茂木町
市貝町
塩谷町
甘楽町
東吾妻町
明和町
千代田町
深谷市
朝霞市
富士見市
ときがわ町
小鹿野町
美里町
神川町
成田市
東庄町
聖籠町
田上町
阿賀町
朝日町
宝達志水町
南越前町
飯田市
佐久穂町
富士見町
高森町
坂城町
安八町
川辺町
八百津町
多気町
竜王町
京丹波町
門真市
市川町
新温泉町
津山市
和気町
矢掛町
鏡野町
勝央町
美咲町
上板町
西条市
唐津市
波佐見町
八代市
美里町
錦町
鹿屋市
湧水町
浦添市
沖縄市
うるま市