公共下水道 あさひ総合病院 簡易水道事業(法適用) 特定環境保全公共下水道
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財政力指数は0.35と類似団体平均を下回り、低迷が続いている。人口減少や高齢化、コロナ禍による個人住民税などの低迷、償還に伴う交付税措置、保育料無償化等による財政需要が増加したことが影響しているものと考えられる。緊急度や重要性を鑑み必要な事業を峻別することで、投資的経費を抑制するなど、歳出の見直しを図る一方、引き続き税の徴収強化を図り、財政基盤の強化に努める。
経常収支比率は、令和3年度の83.2%から、令和4年度のは89.9%へと6.7ポイントの大きな上昇となったが、コロナ禍において事業を縮小した令和3年度の反動によるものと考えている。これまで大型公共施設の建設が相次ぎ、歳出では公債費の増大が数値を押し上げたことに加え、歳入では地方交付税及び地方特例交付金が減少したことが原因と考えられる。公債費については、令和5にピークを迎えるものの、今後も高い水準で推移することから、事務事業の優先度を厳しく見極めつつ、今後も健全財政を維持していきたい。
人件費、物件費及び維持補修費の合計額の人口1人当たりの金額が類似団体平均を上回っているのは、比較的高い人件費が影響していると分析しており、これは主に保育所や学校給食を直営で行っていることが要因と考えられる。また、維持補修費については、今後、公共施設の修繕が増大することが予想されるため、緊急度を見ながら優先すべき施設を選定し、予算の平準化を行っている。定員管理の徹底等や公共施設等総合管理計画に基づき、引き続きコストの低減に努める。
ラスパイレス指数は94.2を示し、類似団体平均を下回るものの、昨年より若干上昇している。理由としては、、経験年階層が変動したことにより、職員構成が変わり、数値が変化したものと分析している。定員管理の徹底とともに、今後も適正な給与体系に努めていく。
人口1,000人当たりの職員数は14.12人であり、類似団体平均を上回っているが、近年の人口減少に加え、保育所や学校給食を直営で運営していることが要因と考えられる。施設管理や窓口業務に会計年度任用職員の配置や一部業務の民間委託も行っており、今後も適正な定員管理に努める。
実質公債費比率が増加に転じたのは、算定式上の分母である標準財政規模が減少したことに加え、下水道事業への繰出金が増加したことが影響したと考える。この後も施設整備事業に伴う償還が始まることから、実質公債費比率は令和7年度頃まで上昇し続け、その後緩やかに下降していくものと推測している。引き続き地方債の新規発行額の抑制に努め、起債をする場合は交付税措置のある有利な起債を選択するとともに、償還額の平準化を図り、実質公債費比率の急激な上昇を防ぐ。
平成30年度から地方債現在高の増嵩により数値が表れた将来負担比率であるが、令和2年度以降は―%と改善された。平成5年度起債のさみさと小学校建設事業(義務教育施設整備事業債)などの償還が終了したことから、地方債残高が減少したためと分析している。大型公共施設整備等により地方債残高がしばらく高額で推移するものの、事業の執行残などにより基金の積立額が増加したため、将来負担比率はしばらく数値が表れないものと推測しているが、財政シミュレーションを随時行いながら、事業実施の適正化を図り、引き続き財政の健全化に努める。
人件費に係る経常収支比率は24.8%を示し、前年度より1.8ポイント増となって類似団体平均を上回った。これは、保育所や学校給食を直営で運営していることが主な要因であると考えられる。引き続き給与の適正化を図るとともに、事務事業の見直しなどにより、組織の合理化・効率化に努め、人件費の逓減を図っていく。
物件費が前年より増加している主な要因は、デジタル関連事業が実施されたこと等によるものである。今後、数値が上昇することが考えられることから、事業実施の適正化を図り、効率的な財政運営に努める必要がある。
扶助費に係る経常収支比率は類似団体平均を下回っており、昨年と同様の数値であった。人口減少の影響により、今後扶助費の経常収支比率は逓減していくものと予想されるが、今後も適正な水準の維持に努める。
その他に係る経常収支比率は、昨年から0.4ポイント上がっているが、類似団体平均値を上回っている。特に、下水道事業への繰出金が増加しており、今後も受益者負担の適正化に努めつつ、効率的な運営を行っていく。
前年度より2.0ポイント高くなり、類似団体平均と同様となっている。町立病院への不採算地区病院の運営に要する経費などの補助金の増が影響していると分析する。各種団体等への補助金についても、各団体の決算状況や補助金の効果等を見極め、適正な補助制度のあり方を検討していく。
近年、大型公共施設の整備が続き、公債費に係る経常収支比率は類似団体平均を上回っており、依然高い傾向にある。令和4は、元利償還の増により、昨年から1.3ポイント増加している。令和5に償還額のピークを迎えることから、今後再び上昇するものと見込んでいる。引き続き交付税措置のある有利な地方債を選択するとともに、新規発行額の抑制に努め、繰上償還等も視野に入れながら将来負担の軽減を図る。
公債費を除いた経常収支比率は、前年度同様類似団体平均と比較して低い水準であり、当町においては、公債費が経常収支比率を上昇させているポイントであることがわかる。さらに財政の硬直化を招かないように計画的な財政運営に努めていく。
(増減理由)基金全体としては、前年度比-98百万円、-1.5%となった。町財政としては依存財源に頼った財政運営となっており、基金を活用することにより財源不足を補っていることが全体的な基金取崩しの要因となっているが、令和4年度は大型施設改修事業や工業用地造成事業などがあり、その経費並びに大型施設整備が集中したことに係る地方債借入れ分の元金償還が一般財源の充当額を増加させる要因となっている。(今後の方針)近年、大型施設等整備事業が集中したことによる地方債発行額の増により、令和5に償還のピークを迎える見込みである。新たな起債の抑制を図りながらも、ある程度の事業を実施していく上で、今後も基金については有効に活用していく。また、近年の地方債発行額の増により、後年度の償還額の負担が大きくなるため、一定程度の基金積立を維持し、町の将来を見据えた財政運営・管理を実施していきたい。平成29に基金の再編を行ったことにより、特定目的基金についてはさらに有効に活用できるものになったと考える。地方創生の推進に資する事業や近年増加傾向にある公共施設等の改修及び修繕や人口減対策など、町の安定財源として必要な事業に活用していきたい。
(増減理由)対前年度比-27百万円、-1.9%となっている。例年、一般会計の歳出に対する歳入の財源不足を補うものとして繰り入れており、財源不足を補うため有効に活用している。(今後の方針)引き続き、町財政の調整を図り、年度間の歳入不足に対応するために活用する。なお、過去の取崩し額の推移や決算状況等を踏まえ、基金残高の目標額を定め、過度な積立にならないように管理・運営を行っていく。また、災害等の緊急的に要する経費に対しても充当することとする。
(増減理由)対前年度比-117百万円、-8.2%となっている。例年は、増加傾向にある元利償還に対する繰入金として減債基金を取り崩して充当しているが、令和4年度は図書館整備事業、五差路周辺複合施設整備事業、消防新庁舎整備事業などの借入分の償還を行っており、全体的に元利償還額が増加している。(今後の方針)将来の財政の健全な運営に資していくため、財政調整基金と同様に過度な積立てにならないよう町債償還に必要な財源を確保していく。償還据置していた大型施設整備事業が順次償還が開始することを見据えながら、今後の基金残高の管理を行っていく。
(基金の使途)・未来創生推進基金…地域の活性化その他の地方創生の推進に資する事業、町民が生涯健康で活躍できるまちづくりに資する事業に充当・公共施設整備等基金…公共施設の計画的な整備のための事業に充当・企業立地促進基金…用地造成、補助金、貸付金等の産業の振興及び雇用の拡大につなげる企業立地奨励事業に充当(増減理由)・未来創生推進基金…病院への繰出金や寄附講座、中学校給食費無償化等に充当したことによる減・公共施設整備等基金…将来見込まれる公共施設の計画的な整備に係る基金積立額の増・企業立地促進基金…草野工業団地への将来的な企業誘致に充当したことによる減(今後の方針)・未来創生推進基金…医療体制推進のための寄附講座や学校給食費無償化事業等へ充当を予定・公共施設整備等基金…公共施設等総合管理計画に基づく公共施設の改修及び除却等の事業への充当を予定・企業立地促進基金…企業誘致等の企業立地奨励事業への充当を予定
類似団体と比較し、有形固定資産減価償却率が低い。公共施設の新設や更新等により比較的新しい資産が多いことが原因と考えられる。一方、老朽化が進んでいる公共施設もあり、今後の維持修繕費の増加が懸念されることから、公共施設等総合管理計画に基づき、優先度に応じた計画的な維持管理に努めていく必要がある。
前年度と比較して211.8ポイント減少し、類似団体平均よりも若干上回る数値に改善した。平成22に過疎地域に指定されて以来、過疎債の発行により地方債残高が増加していたが、大型事業が平成30年度に終了して以降、新規の起債発行の抑制に努めたことで、地方債残高は逓減し、充当可能財源も増加した。
将来負担比率は前年に続いて―(バー)表示となっている。有形固定資産減価償却率については、比較的新しい施設が多いため、類似団体内平均値よりも低い傾向にある。
平成30と令和1の将来負担比率については、武道館建設、屋内グラウンド建設、舟川桜並木整備、ヒスイ海岸周辺整備事業などの大型事業が集中したことで、地方債の残高が増えたことが要因であるが、新規起債発行の抑制により、令和2からは将来負担比率・実質公債費比率ともに減少し、令和3はさらに改善している。しかし、地方債の償還が令和5にピークを迎えることから、今後、実質公債費比率は、ピークを迎える令和7に向けて上昇していくと見込んでいる。財政シミュレーションを重ねながら、できるだけ将来への負担が少なくなるよう、公債費の適正化に取り組んでいく。
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