箕輪町:公共下水道

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経営比較分析表(2020年度)

経営の健全性・効率性について

□現状分析使用料収入や一般会計からの繰入金等の収益で、維持管理費や支払利息等の費用をどの程度賄えているかを表す”経常収支比率”が100%を超えており、収支上は黒字で累積欠損金は発生していない。収支の内訳では、長期前受金戻入益が増加、下水道使用料は微増、企業債償還利息が減少している。また、必要な経費を使用料収入でどれだけ賄えているかを表す”経費回収率”は汚水処理に必要となる経費(汚水処理原価)が減少したことにより10.8ポイント改善した。1年以内に支払うべき債務に対して支払うことができる現金等の比率を表す”流動比率”は一般的に求められる指標値である100%を大きく下回っている。料金収入に対する企業債残高の割合である”企業債残高対事業規模比率”は、料金収入が増加したことにより若干改善したものの、未だ平均値を上回っている。施設利用率は、増加しているが年間有収水量の増加と比較して年間総処理水量が大きく増加している。

老朽化の状況について

□現状分析町の保有する資産について、減価償却がどの程度進んでいるかを表す”有形固定資産減価償却率”は増加傾向にあり、時間の経過とともに資産の老朽化が進んでいることがわかる。耐用年数を超過した管渠はないため、”管渠老朽化率”はゼロとなっている。■現状分析からみた課題耐用年数を超過した管渠はないが、不明水の流入量が増加している。有収率向上のため、不明水調査を継続実施し、管更生工事に取り組む必要があるが、不明水進入個所の特定は困難であり、更に更生費用も高額であることが課題である、また、将来の下水道施設の改築更新に留意する必要がある。

全体総括

経営面では、一般会計からの補助金を繰り入れていること、経費回収率が100%に満たないこと、流動比率が低いこと等が課題である。事業の効率化等による支出の削減を図っていくとともに、必要な下水道使用料を確保するために、平成30年度4月(7月徴収分)から使用料の平均10%値上げ改定を実施した。管渠施設の老朽化は進んでいないが、不明水対策と処理場の長寿命化、耐震化が必要であり、策定した「ストックマネジメント基本計画」に基づき、浄水苑の機器改修修繕、管渠の点検調査等、財源確保や経営に与える影響を踏まえた上で計画的に取り組んでいきたい。

類似団体【Cd2】

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