箕輪町:公共下水道

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経営比較分析表(2014年度)

経営の健全性・効率性について

25,26年度共単年度収支は100%を上回っているが、実態は営業費用の約50%程度に相当する町一般会計補助金並びに営業費用の約30%に相当する国・県等補助金を原資とする長期前受金戻入益で営業費用を賄っている構造となっている。流動比率は一般的には100%以上が必要とされるところ、約30%で推移している。なお、平成25年度において類似団体のそれを大きく下回るのは、当町が1年先行して公営企業会計を適用しているためである。企業債残高対事業規模比率は平成26年度実績では類似団体平均が1,203%であるのに対し1,809%となっている。単純に企業債残高/営業収益を平成25年度、平成26年度の両年度で比較すると指数は改善されており、企業債残高対事業規模比率の上昇は一般会計からの補助金の繰入による繰出基準の相違によるものである。経費回収率は公費負担分を除く汚水処理費を下水道使用料でどの程度賄っているかを示す指標で100%以上が標準とされている。類似団体と比較すれば高い水準にあるが、100%を下回っており、改善が必要である。汚水処理原価は類似団体の平均を大きく下回っていることから、経営の基本的問題は使用料水準にある可能性が高い。水洗化率が類似団体に比較して低い水準であるが、水質保全の観点から、また使用料収入の確保、施設利用率の改善のためにも向上させる必要がある。

老朽化の状況について

管渠の法定耐用年数が50年であることから全体指数としては現在のところ老朽化が進んでいるとは言えない。しかし、処理場等の機械・装置等は更新期を目前に控えており、計画的な更新・長寿命化等の対策を施す必要がある。また、当町の場合新たな住宅建設に伴う管渠敷設工事が資本的支出を占め、既設設備の改善支出の実績がなく管渠改善率は0である。なお、25年度新会計制度移行に伴い、既存固定資産については24年度末の帳簿価額を「取得価額」とみなし、「法定耐用年数-経過年数」を償却計算のための「耐用年数」と考え償却を実施している。したがって、償却累計額を帳簿上は引き継いでいないため、類似団体の有形固定資産減価償却率とは計算のベースが異なり、単純な比較はできない。

全体総括

営業費用と企業債に係る利息等費用の営業外費用に対し、下水道使用料収入は総費用の約30%程度の回収に留まっている。一般会計からの繰入金に大きく依存した財務体質は健全とは言えない。水洗化率の向上及び処理場の統合による施設利用率の向上による効率化で収益の改善に努めると共に使用料の見直しを検討する必要がある。将来にわたってサービスの提供が安定的に継続できるよう、中長期的な経営の基本計画である「経営戦略」を早期に策定し、経営の基盤強化を図りたい。

類似団体【Cd2】

夕張市 美唄市 芦別市 赤平市 三笠市 砂川市 歌志内市 長万部町 南幌町 奈井江町 長沼町 栗山町 新十津川町 上川町 美瑛町 上富良野町 下川町 美深町 浜頓別町 枝幸町 興部町 雄武町 大空町 洞爺湖町 むかわ町 浦河町 新得町 清水町 大樹町 広尾町 本別町 浦幌町 厚岸町 標茶町 弟子屈町 つがる市 鶴田町 六戸町 おいらせ町 大船渡市 陸前高田市 雫石町 金ケ崎町 平泉町 大槌町 登米市 村田町 川崎町 丸森町 大和町 加美町 北秋田市 仙北市 小坂町 五城目町 八郎潟町 美郷町 村山市 長井市 高畠町 川西町 小国町 白鷹町 庄内町 遊佐町 猪苗代町 西郷村 那珂市 稲敷市 小美玉市 城里町 境町 ひたちなか・東海広域事務組合 益子町 甘楽町 板倉町 寄居町 箱根町 阿賀野市 佐渡市 南魚沼市 阿賀町 湯沢町 砺波市 南砺市 珠洲市 羽咋市 かほく市 越前町 美浜町 高浜町 山梨市 韮崎市 身延町 忍野村 山中湖村 富士河口湖町 駒ヶ根市 大町市 飯山市 東御市 軽井沢町 御代田町 富士見町 辰野町 箕輪町 南箕輪村 中川村 木曽町 白馬村 信濃町 下呂市 関ケ原町 坂祝町 川辺町 八百津町 御嵩町 御前崎市 小山町 いなべ市 高島市 米原市 日野町 多賀町 西脇市 加西市 養父市 朝来市 淡路市 宍粟市 加東市 多可町 播磨高原広域事務組合(事業会計分) 明日香村 吉野町 白浜町 岩美町 雲南市 美作市 和気町 早島町 矢掛町 吉備中央町 庄原市 江田島市 北広島町 美祢市 吉野川市 善通寺市 多度津町 豊前市 吉野ヶ里町 壱岐市 阿蘇市 豊後高田市 国東市 西都市 出水市 和泊町 知名町