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収集されたデータの年度

2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度

指定団体等の指定状況

財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定

人口の推移

産業構造

財政比較分析表(2019年度)

財政力

財政力指数の分析欄

自主財源の多寡を示す財政力指数は0.36と、平成24年度から僅かながらも上昇傾向で推移している。青森県平均を上回っているものの、全国平均及び類似団体内平均値との比較では平均を下回っている。これは、主要な自主財源である町税の収入全体における割合が他団体と比較して低いためであると考えられる。人口減に伴い、今後税収入は減少傾向となる見込みであることから、町の魅力発信によるふるさと納税収入額の増、移住・定住事業による労働力人口の確保及びコンビニエンスストアでの町税納付等、収納率向上対策による税収入額の増に努め、財政基盤の強化を図る。

類似団体内順位:39/56

財政構造の弾力性

経常収支比率の分析欄

交付税措置される過疎債及び合併特例債が無いこと等により、慢性的に普通交付税が類似団体と比較して少ないこと、町税の収入が少ないこと等に伴い、経常的な一般財源の歳入が慢性的に不足しているため、経常経費削減に努めているにも関わらず、経常収支比率は類似団体内平均値を上回る傾向となっており、財政構造の硬直化の要因となっている。平成28年度から主に物件費が増加し、4年連続で経常収支比率が増加しているが、令和元年度においては、経常的な歳入である臨時財政対策債の大幅な減少等の影響もあり、経常収支比率が大きく増加した。普通交付税、町税等の大きな収入増は見込めないことから、今後も地方債残高の減少に努め、事業の見直し及び整理等により、経常収支比率の改善を目指す。

類似団体内順位:51/56

人件費・物件費等の状況

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口1人当たりのコストは13万円前後で推移しており、類似団体内平均値を下回っているが、人件費が低いことが主な要因である。基本的に、財政力指数が低ければ人件費は低い傾向にあるが、物件費は増加傾向であることから、限られた行政資源最適化・有効活用に努めることによりコスト削減に努めていく。

類似団体内順位:5/56

給与水準(国との比較)

ラスパイレス指数の分析欄

人事院勧告及び県人事委員会勧告を踏まえ、制度的には概ね国に準拠している。類似団体の中と同程度の水準にあり、平成29年度からは55歳昇給停止を開始している。社会情勢の変化や地方公務員制度の動向を踏まえ、給与制度や諸手当の適正化に努める。

類似団体内順位:20/56

定員管理の状況

人口1,000人当たり職員数の分析欄

これまでに策定した定員管理計画により計画的な職員数の削減をする取組等により、類似団体内平均値、全国平均及び青森県平均のいずれも下回っており、類似団体内順位は2番目に低い状況である。しかし、令和元年度においては実職員数が1人増となったため、前年度より0.09人増の6.71人となった。業務量の増に伴い、職員1人の負担が大きくなっているが、財政力指数が低く、自主財源が慢性的に不足していること、普通交付税が他団体と比較して少ないこと等に伴い、職員数を増やすことができない状況である。今後は職員の資質向上と業務の効率化を図り、定員管理計画に則った職員数の確保に努める。

類似団体内順位:2/56

公債費負担の状況

実質公債費比率の分析欄

前年度より0.3%増の11.4%となり、類似団体内平均値、全国平均及び青森県平均のいずれも上回っている。増加の要因としては、主に公債費に充当可能な特定財源(主に減債基金)が減少したことによる。しかし、元利償還金及び準元利償還金(主に一部事務組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金)の減少により、平成25年度から長期的にみると減少傾向が続いている。標準税収入額については大幅な増加は見込めないが、元利償還金は減少傾向であるため、今後も減少傾向が続くと見込まれる。今後も引き続き新規発行債の抑制等により地方債残高の削減に努め、実質公債費比率の適正化を目指す。

類似団体内順位:43/56

将来負担の状況

将来負担比率の分析欄

前年度より10.6%減の43.0%となった。元金ベースでのプライマリーバランスを維持することにより地方債残高の削減に努めており、平成23年度から減少し続けている。しかし全国平均及び類似団体内平均値と比較すると依然として高い状況となっている。これは、分子でみると将来負担額のうち地方債残高及び公営企業(主に公共下水道事業:法非適)の元利償還金に係る繰出金が多いことが要因であり、分母でみると標準財政規模が少ないためである。後世への負担を軽減すべく、今後も引き続き地方債残高の削減に努めることにより、財政の健全化を図る。

類似団体内順位:38/56

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)

人件費

人件費の分析欄

類似団体内平均値及び全国平均を下回る19.6%となった。職員数が少ないことが主な要因であるが、基本的に、財政力指数が低ければ人件費も低くなる傾向にあり、財政力指数が類似団体内平均値を下回る限り、人件費も類似団体内平均値を下回っていくこととなる。業務量の増加に伴い時間外勤務手当が増加傾向であるが、定員管理計画に基づき、今後も引き続き人件費の適正化に努める。

類似団体内順位:9/56

物件費

物件費の分析欄

類似団体内平均値、全国平均及び青森県平均のいずれも上回る17.5%となった。令和元年度は、消費税率の引上げに伴い、役務費、需用費等が相対的に増加し、類似団体内平均の上昇率と同じ0.9%の増加となっている。指定管理者制度の導入による施設管理費経費の抑制等に努めてきたが、今後も業務の電算化により委託料及び使用料が増加する傾向であると見込まれる。更には最低賃金の引上げ等に伴い委託料の単価が増加傾向である。行財政改革大綱により事業の見直し、検討等を進めることにより、物件費の削減に努める。

類似団体内順位:40/56

扶助費

扶助費の分析欄

平成26年度から上昇を続けており、令和元年度は類似団体内平均値を2.9%上回る7.9%となった。主な要因としては、平成27年度から開始した補助事業である子どものための教育・保育給付事業費について、令和元年度途中から開始した自己負担無償化に伴い増加しているためである。扶助費は、国の制度に基づく事業が主なものであるが、高齢化の進展による医療費等の増加が見込まれ、補助事業であっても一般財源が増加することが予想される。全国平均及び青森県平均よりも低い水準であるが、今後も資格審査等の適正化により扶助費の抑制に努める。

類似団体内順位:51/56

その他

その他の分析欄

類似団体内平均値、全国平均及び青森県平均のいずれも上回る16.9%となった。その他に係る支出については、特別会計への繰出金及び維持補修費が主なものである。公共下水道及び漁業集落排水事業特別会計については、使用料収入の確保及び維持管理経費の抑制により独立採算制を目指す。また、インフラ施設の老朽化により維持補修費の増加が見込まれることから、公共施設等総合管理計画に基づき、効率的な施設の維持補修に努める。

類似団体内順位:39/56

補助費等

補助費等の分析欄

近年は横ばいとなっていたが、債務負担行為を設定している農地開発事業(八戸平原地区国営土地改良事業)に係る負担金が平成30年度で終了したことにより、令和元年度は類似団体内平均値及び青森県平均を下回る11.5%となった。令和6年度に予定している下水道事業等の公営企業会計適用により増加が見込まれるが、それまでは横ばいとなる見込みである。。今後も費用対効果を考慮しながら、負担金の増嵩につながらないよう留意していくことにより補助費等の抑制に努める。

類似団体内順位:12/56

公債費

公債費の分析欄

平成25年度をピークに減少傾向が続いていたが、令和元年度は前年度より0.8%増加し20.8%となっている。これは、整備が完了した大型事業(主にはしかみハマの駅あるでぃ~ば整備事業等)の償還が開始されたためである。ただしこれは一時的な増加であり、今後も一時的な増加がありながらも減少傾向が見込まれる。厳しい財政運営となることが予想されることから、引き続き地方債残高の削減に努め、公債費の適正化を図る。

類似団体内順位:50/56

公債費以外

公債費以外の分析欄

全国平均及び青森県平均を下回る74.0%となっているが、平成27年度から上昇し続けており、前年度から1.5%上昇している。要因としては物件費、扶助費等が毎年度増加しているためである。人件費及び補助費等については、大きく削減をするのが難しいため、増加傾向である扶助費、維持補修費及び物件費を重点的に抑制する。公債費以外で大きな比率を占める繰出金については、各特別会計の事業見直しを図ることで繰出金支出を抑え、経常経費の抑制を図る。

類似団体内順位:31/56

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

類似団体内平均値と比較して財政力指数が低いこと、経常的歳入の不足等から一人当たりの歳入が少ないため、基本的にほとんどの一人当たり目的別歳出は類似団体内平均値を下回る傾向となっている。衛生費は、類似団体内順位で56団体中55位の19,905円となっており、当町は公営病院が無く、病院事業会計に対する負担金が無いこと等により、低水準である。議会費は、前年度とほぼ同水準の住民一人当たり6,137円となっており、類似団体内平均値を下回っているが、全国平均及び青森県平均と比較すると高くなっている。公債費は、前年度と比較して2,466円増となった。しかし、少しずつではあるが減少傾向となっており、今後も新規発行債の抑制により削減を目指す。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり412,409円となっている。類似団体内平均値と比較して財政力指数が低いこと、経常的歳入の不足等から一人当たりの歳入が少ないため、基本的にほとんどの一人当たり性質別歳出は類似団体内平均値を下回る傾向となっている。主な構成項目である扶助費は、平成23年度から年々上昇傾向となっており、類似団体内平均値を上回っているが、全国平均及び青森県平均と比較すると大きく下回っている。維持補修費は類似団体内平均値を上回る傾向となっているが、当町は豪雪地帯に指定されているため、除排雪に係る経費が類似団体と比較して多いことが要因である。そのため、維持補修費は除排雪経費の増減に大きく影響されるため、年度によって増減幅が大きい。人件費は類似団体内順位で56団体中54位の57,539円となっており、人口1,000人当たり職員数が低いため、低水準となっている。補助費等は類似団体内順位で56団体中55位の40,194円となっており、当町は公営企業法適用による公営事業会計が無く、それらに対する負担金が無いこと等により、低水準となっている。

実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)

分析欄

標準財政規模に占める財政調整基金残高の割合は、前年度比0.57%増の48.39%となった。また、実質収支額の割合は前年度より0.09%増の9.04%となった。今後は、特別会計への繰出金及びインフラ施設等の老朽化に伴う維持補修費等の増加が見込まれ、更に町税等の自主財源に係る収入額は大幅な増加が期待できない状況であることから、財政調整基金からの繰入金に頼らざるを得ない財政状況となることが続くと予想される。弾力的な財政運営を行うために、歳入確保と歳出削減に努め、財政調整基金残高を保持し、健全な財政運営を目指す。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)

分析欄

連結実質赤字について、全会計において黒字決算となっているが、一般会計から特別会計への多額の繰出金が、一般会計の負担となっている。国民健康保険特別会計については、保険税収入が減少傾向にある中で、医療の高度化による保険給付費は増加傾向である。平成30年度から保険財政運営の広域化が行われ、納付金の増加が見込まれる等、今後も厳しい状況が続くと予想される。適正な保険税率の見直し及び健康寿命延伸事業による保険給付費の抑制を行うことで歳出削減につなげ、一般会計からの繰入金減を目指す。介護保険特別会計については、適正な保険料の設定及び徴収率の向上を図ることにより収入確保を目指し、要介護認定とならないよう各種事業を行うことにより介護給付費の抑制を行う。公共下水道事業特別会計については、徴収率及び接続率を向上させることにより特別会計の健全化を図りつつ必要な管渠等の整備を行うこととし、繰入金減を目指す。

実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)

分析欄

平成25年度に一般会計における公債費のピークを迎え、以降は一時的な増加はあるものの減少傾向で推移することから、実質公債費比率についても減少傾向で推移するものと予想される。一方で、公共下水道事業特別会計については、据置期間終了に伴い元金に係る償還が本格的に始まっていることから、実質公債費比率に影響を与えるものと予想される。今後も引き続き地方債残高の削減に努め、公債費の抑制を図っていく。

分析欄:減債基金

満期一括償還地方債が無いため積立ては行っておらず、取崩す一方となっている。

将来負担比率(分子)の構造(2019年度)

分析欄

将来負担額は、地方債現在高の減少に伴い減少傾向にあるものの、公共下水道事業特別会計において元金に係る償還が本格的に始まっていることから、公営企業債等繰入見込額が増加していくことが予想される。充当可能財源等については、基準財政需要額算入見込額が減少傾向にある。また、充当可能基金が減少しているので基金残高の確保が課題である。

基金残高に係る経年分析(2019年度)

基金残高合計

基金全体

(増減理由)・除排雪経費の増等により財政調整基金から330百万円取崩しを行ったが、経費節減等により生じた歳計剰余額のうちおよそ半分を積立てしたこと等により、結果的に財政調整基金は11百万円の増となった・減債基金については、元利償還金のピークが平成25年度となっており、今後の元利償還金は減少傾向となる見込みであることから、減債基金を徐々に取崩していく方針としているため、令和元年度末で残高は0となった・特定目的基金については、森林環境譲与税基金を新たに創設し、積立てのみを行ったこと等から、8百万円の増となった・主に財政調整基金の増により、基金全体としては15百万円の増となった(今後の方針)・老朽化した公共施設が多くあり、維持補修等に係る経費が増加する見込みであるため、中長期的に財政状況が厳しくなる見込みである。そのため、財政調整基金に頼らざるを得ない状況が続くと予想され、基金残高は全体として減少傾向となる

財政調整基金

財政調整基金

(増減理由)・除排雪経費は年度によって降雪量が変動するため増減があり、近年は委託先の人件費が上昇していることもあり、基金の取崩しで対応せざるを得ない・過疎債が適用されないため、財政上有利な起債が限られ、財政調整基金の取崩しを財源に行う事業が多くある・税収は収納率向上対策を行っている結果、収納率は上昇傾向であるが、財政調整基金に積み増しできるほど金額が多くないため、取崩す一方となる・令和元年度においては、入札の執行残、事業執行の際に実施方法を検討したこと等により不用額が発生し、基金に積立てをすることができた(今後の方針)・自然災害及び公共施設の維持補修等に備えるため、過去の実績等を踏まえ、残高が概ね15億円程度を維持するように財政運営を行う

減債基金

減債基金

(増減理由)・元利償還金の償還財源として4百万円取崩しを行ったことにより減となっている(今後の方針)・元利償還金のピークが平成25年度となっており、年度によって変動はあるものの今後の元利償還金は減少傾向となる予定であることから、減債基金を徐々に取崩していく方針としており、令和元年度末で基金残高は0となった・今後、地方債残高が減少傾向になる見込みであることから、積立ては行わない予定である

その他特定目的基金

その他特定目的基金

(基金の使途)・地域福祉基金:高齢者の居宅における福祉の増進に関する事業等を行う民間の団体に対する補助等を行うことにより、地域における高齢者の福祉の増進を図るため・公共用地取得基金:公共施設の用地を円滑かつ効率的に取得するため・東日本大震災復興基金:東日本大震災からの復興の推進のための事業に要する経費に充てるため・公共下水道事業債償還基金:公共用水域の水質保全と町民の生活環境の向上を図るために下水道等処理施設を整備する事業に関する公共下水道事業債の元利償還に要する経費の財源に充てるため・森林環境譲与税基金:森林整備及びその促進に要する経費の財源に充てるため(増減理由)・地域福祉基金:対象となる事業を行っていないため、平成7年度以降に取崩し及び積立てを行っておらず、ほぼ横ばいとなっている・公共用地取得基金:平成29年度以降は対象となる事業を行っていないため、ほぼ横ばいとなっている・東日本大震災復興基金:平成27年度で東日本大震災に係る復興事業が概ね完了したため、ほぼ横ばいとなっている・公共下水道事業債償還基金:県が補助する下水道緊急対策事業費補助金をほぼ100%原資とし、今後本格的に始まる下水道整備に係る元利償還金の支払いに備えるため積立てを行っており、令和元年度は2百万円を積立てしたため増となった・森林環境譲与税基金:国から交付される森林環境譲与税制度開始に伴い新たに創設したが、令和元年度は積立てのみを行ったことから増となった(今後の方針)・地域福祉基金:対象となる事業を行う予定が現在のところ無いため、取崩し及び積立ての予定は現在のところ無い・公共用地取得基金:対象となる事業が今後行われる可能性はあるが、現在のところ取崩し及び積立ての予定は無く、今後事業を行う場合は現在の残高の範囲で取崩しを行う予定・東日本大震災復興基金:対象となる事業について取崩しを行う予定あるが、積立ての予定は現在のところ無く、基金残高が無くなり次第、廃止することを検討している・公共下水道事業債償還基金:今後の元利償還に備えるため下水道緊急対策事業費補助金を原資に積立てを行い、今後計画的に取崩しを行う・森林環境譲与税基金:対象となる事業を現在検討しており、事業決定までは積立てを行う予定である

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)

有形固定資産減価償却率

有形固定資産減価償却率の分析欄

全国平均、類似団体内平均値及び青森県平均のいずれも上回る67.7%となっており、前年度と比較して2.3%増加している。老朽化が進んでいる施設等が多く、建替えを行っていないため、増加傾向にある。平成29年3月に策定した公共施設等総合管理計画に基づき、施設の長寿命化、複合化・集約化、除却及び転用等を検討し、適切な施設の維持管理に努める。

類似団体内順位:43/47

(参考)債務償還比率

債務償還比率の分析欄

類似団体内平均値を上回る580.0%となっているが、前年度よりも4.9%低下している。地方債残高は減少傾向にあるものの、今後、施設の長寿命化、複合化・集約化、除却及び転用等を行う可能性があり、一時的な地方債残高の増加に伴い債務償還比率が上昇する可能性がある。類似団体内平均値を大幅に上回らないよう、新規地方債の抑制に努める。

類似団体内順位:34/56

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

類似団体内平均値と比較して将来負担比率及び有形固定資産減価償却率は高い傾向となっているが、地方債の新規発行を抑制する取り組み等により、将来負担比率は低下傾向である。体育館に係る有形固定資産減価償却率が80%近くと高くなっており、これらの施設が要因で上昇傾向となっている。基本的に、修繕を行いながら現在の施設を利用していく方針であるため、有形固定資産減価償却率は今後も上昇していくことが見込まれるが、公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化対策に積極的に取り組む。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

平成25年度に一般会計における公債費はピークを迎えたことにより、実質公債費比率については減少傾向で推移していた。しかし、普通交付税の基準財政需要額に算入される公債費についても減少傾向であり、近年は普通交付税に算入されない起債が増加していることから、平成29年度から実質公債費比率は一転して増加傾向にある。令和元年度は前年度より0.3%増加しているが、令和2年度はやや減少する見込みである。当町は、過疎債、合併特例債等の普通交付税に算入される有利な起債を使うことができないため、公債費は減少傾向であっても、普通交付税に算入されない起債が今後も続くとなると、実質公債費比率は上昇傾向となる見込みである。また、一般会計における将来負担額は、地方債現在高の減少に伴い減少傾向にあるものの、公共下水道事業特別会計の将来負担額は、管渠等について整備中であることから、増加傾向である。充当可能財源等については、基準財政需要額算入見込額が減少傾向にあり、充当可能基金が減少しているので基金残高の確保が課題である。

施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

学校施設の有形固定資産減価償却率は77.5%と類似団体内平均値を大きく上回っており、公民館及び公営住宅等と比較しても高くなっている。少子化に伴い児童数及び生徒数は減少傾向にあること及び学校施設の老朽化が進んでいることから、今後策定予定である公共施設等個別施設計画(学校系施設)で、学校施設の複合化・集約化、除却及び転用等について今後の在り方を定め、適切な施設の維持管理に努める。公営住宅の有形固定資産減価償却率は、前年度より2.1%増の75.2%となり、類似団体内平均を上回ることとなった。これは、平成19年度に建設した6棟の公営住宅に係る減価償却額が大きいためであり、今後も上昇する見込みである。建物は実際に老朽化が進んでいるが、入居率が高く、今後も利用していく予定であるため、近年は修繕料が増加傾向にある。公営住宅等長寿命化計画に基づき、適切な施設の維持管理に努める。道路の有形固定資産減価償却率も類似団体内平均値を上回っている。社会資本整備総合交付金事業の活用及び国土交通省が示すインフラ長寿命化計画に基づき、効率的な道路の維持補修を行う。

施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

体育館・プールの有形固定資産減価償却率は78.5%と類似団体内平均値を上回っている。平成30年度は屋内プールの大規模修繕工事を行ったため前年度と比較して減少したものの、令和元年度は建替え及び大規模修繕等を行っていないため増加しており、類似団体内平均値と大きく乖離している。建築から40年以上経過した体育館があるほか、屋内プールの維持管理費が大きくなっており、これらの施設の維持管理方法が課題となっている。人口減少に伴う需要の変化に対応するため、複合化・集約化、除却及び転用等を検討する必要があるが、公共施設等個別施設計画(建物系施設)に基づき、自主点検を毎年行うなど適切な施設の維持管理に努める。

財務書類に関する情報①(2019年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

令和元年度における一般会計等の資産は26,491百万円となっている。資産の主なものは、土地、建物及び工作物等の有形固定資産である。一般会計等の負債の主なものは地方債残高であるが、地方債のうち臨時財政対策債残高が2,508百万円となっており、負債の約38%を占めている。有形固定資産は、将来の維持管理、更新等の支出を伴うものであるため、公共施設等総合管理計画等により、施設の集約化・複合化を検討し、公共施設等の適正な維持管理に努める。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等における令和元年度の純経常行政コストは5,721百万円となっている。人件費、物件費等の業務費用が59%となっている。移転費用のうち社会保障給付は全体の52%となっているが、高齢化による支出増が懸念されるため、各種保健事業の実施により健康寿命を延伸し、医療費の抑制に努める。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

令和元年度における一般会計等の純資産残高は19,859百万円となっている。純資産変動額は▲990百万円となっているが、減価償却費による減が主な要因である。財源のうち26%を占める町税の収納率強化を図り、純資産残高の維持に努める。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

令和元年度における一般会計等の業務活動収支は784百万円であったが、投資活動収支については、道路整備事業等を行ったことにより178百万円となった。財務活動収支については、新たに発行した地方債よりも地方債償還額が多いことから、▲643百万円となっており、本年度末資金残高は489百万円となった。地方債の償還は進んでいるが、経常的な活動に係る経費は税収等の収入で賄えていない状況であるため、業務費用支出の抑制、業務収入のうち税収の増に努める。

財務書類に関する情報②(2019年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、類似団体平均と同程度であるが、純行政コストが税収等の財源を上回ったことから純資産が減少している。純資産の減少は、将来世代が利用可能な資源を過去及び現世代が消費して便益を享受したことを意味するため、「第5次階上町行財政改革大綱実施計画」に基づき、行政コストの削減に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは類似団体平均を下回っている。特に、純行政コストのうち1割を占める人件費が、類似団体と比較して住民一人当たりコストが低くなっている要因と考えられる。最低限の職員で多くの業務を行っているため、人件費の抑制は難しい状況であるが、階上町行財政改革大綱実施計画により、物件費支出を抑制し、行政コストの削減に努める。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は類似団体平均を下回っている。負債のうち地方債残高は5,147百万円、退職手当引当金が569百万円であるが、地方債残高のうち国から地方交付税として措置される臨時財政対策債が地方債の38%を占めている。地方債の発行額は減少傾向であるため、今後も一人当たり行政コストは減少する見込みである。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体平均を大きく下回っており、行政サービスの提供に対する直接的な負担は低くなっている。

類似団体【Ⅲ-1】

北見市 階上町 一関市 奥州市 大槌町 大崎市 蔵王町 村田町 丸森町 山元町 鶴岡市 酒田市 山辺町 中山町 白鷹町 遊佐町 桑折町 川俣町 鏡石町 棚倉町 小野町 那須塩原市 茂木町 市貝町 塩谷町 甘楽町 東吾妻町 明和町 千代田町 深谷市 朝霞市 富士見市 ときがわ町 小鹿野町 美里町 神川町 成田市 東庄町 聖籠町 田上町 阿賀町 朝日町 宝達志水町 南越前町 飯田市 佐久穂町 富士見町 高森町 坂城町 安八町 川辺町 八百津町 多気町 竜王町 京丹波町 門真市 市川町 新温泉町 津山市 和気町 矢掛町 鏡野町 勝央町 美咲町 上板町 西条市 唐津市 波佐見町 八代市 美里町 錦町 鹿屋市 湧水町 浦添市 沖縄市 うるま市