白浜町：公共下水道

経営の健全性・効率性について

①収益的収支比率(％)比率は昨年度の76.78％から83.98％に上昇したものの、依然として総収益に占める一般会計繰入金の割合が高く、繰入金に依存した状況となっている。④企業債残高対事業規模比率(％)企業債残高はピークを過ぎ、比率も類似団体平均値を下回っていることから、今後も減少することが見込まれる。⑤経費回収率(％)平成28年度末で48.31％と、使用料で回収すべき経費の半分程度しか使用料で賄えておらず、不足分は一般会計からの繰入金で賄っている状況である。⑥汚水処理原価(円)本町の汚水処理原価は354.21円で、国平均値137.82円、類似団体平均値235.61円と比べても非常に高い数値となっている。⑦施設利用率(％)処理場施設の処理能力は7,000㎥/日であるが、平成28年度での晴天時平均処理水量は2,250㎥/日、利用率は32.7％に留まっている。この原因の1つとして水洗化率が低いことが挙げられる。⑧水洗化率(％)平成28年度末で69.83％と僅かながらも上昇しているが、類似団体平均値や全国平均値と比べると低く、戸別訪問の実施などさらなる接続促進に努め、水洗化率を向上させることが経営健全化に必要であると考える。

老朽化の状況について

③管渠改善化率（%）本町の下水道事業の供用開始は平成６年であり、まだ老朽化による管渠の更新は行っていない。このため、いわゆるストックマネジメントの活用により、下水道施設全体の維持管理を計画的・効率的に行っていく必要がある。

全体総括

本町の下水道事業は、経営の健全性や効率性を示すほとんどの指標において類似団体平均値を下回り、また平成28年度末で約2.1億円の累積赤字を抱えていることから、厳しい経営状況にあるが、「白浜町公共下水道事業経営戦略（平成28年度策定）」にもとづき、経営基盤強化に取り組むことで健全的で安定的な事業運営を目指していく。