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人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(平成23年度末38.8%)に加え、町内に中心となる産業がないこと等により、財政基盤が弱く、類似団体平均を下回っている。少ない税収を確実に確保し歳出のスリム化以外に財政力を高める方法はなく、組織の見直しや歳出の徹底的な見直しを行い、税収の増加が計れるような活力あるまちづくりを推進して財政の健全化を図る。
人件費の増加により類似団体を上回っている。町単独の消防署や支所があり人件費は思うように削減できないが、時間外勤務手当等の各種手当ての抑制、勧奨退職の実施や退職者の補充を最小限にして人件費の削減に努めていく。
決算額は類似団体平均と比較すると低いが、県平均よりかなり大きい。今後も人口減少が続く見込みで数値は上昇すると考えられるが、人件費の抑制、予算査定等での物件費、維持補修費を抑制して数値の減少を図る。
退職者の不補充など職員数の削減に努めているが、人口の減少が顕著であり類似団体平均を6.8人上回っている。人口に比べ面積が広く、また消防署や支所も設置しており職員数の大幅な減は難しいが、引き続き勧奨退職を実施し、さらに退職者の補充を最小限に努め職員数の削減をはかる。
普通建設事業を最小限にし起債を抑制しているため類似団体平均を下回っている。臨時財政対策債は別として、今後も道路改良等の普通建設事業を引き続き抑制し、数値の改善を図る。
地方債の現在高や公営企業債等繰入見込額の減少、充当可能基金の増加により将来負担比率が-3%となり大幅に改善された。今後も、公債費等の義務的経費の削減を中心とする行財政改革を進め、財政の健全化に努める。
類似団体と比較して職員数が多いため、人件費の比率は類似団体と比較すると10.3%も高い。町単独の消防署や支所があり人件費は思うように削減できないが、時間外勤務手当等の各種手当ての抑制、勧奨退職の実施や退職者の補充を最小限にして人件費の削減に努めていく。
物件費は類似団体平均値を2.1%下回っている。これは、光熱水費や事務費などの節減に取り組んだことにより、需用費の経費が他団体と比較して低くなっていることが要因である。今後も事務経費の節減に努めていく。
扶助費は前年度に比べ増となっているものの、類似団体平均を0.4%下回っている。資格審査等の適正化や各種手当ての加算等の見直しを進めていくことで、財政を圧迫する上昇傾向に歯止めをかけるように努めていく。
その他の係る経常収支比率は前年度に比べると0.9%増加し、類似団体平均も1.3%上回っている。これは繰出金が主な要因である。これまで整備してきた下水道施設の維持管理・機器更新に係る繰出金の増額、保険会計への繰出金の増額が主なものである。経費の削減をはかり独立採算制の原則に立ち返った料金の値上げによる健全化、保険事業においても保険料の適正化をはかるなどをして、一般会計の負担額を減らしていく。
補助費は類似団体平均値を1.5%下回っている。これは高野山病院への補助金が減額となったためと考えられる。町単独の補助金については、従前から廃止や見直しを行っているところであるが、今後も効果検証し、一層の抑制に努めていく。
物件費や補助費等については経常的な歳出削減がおこなわれ、前年度より改善された。しかし人件費や扶助費、繰出金などが増加傾向であり、前年度より2.5%増加となった。今後も、経常経費の抑制に努め、経常収支比率の改善を図っていく。
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