中札内村：簡易水道事業（法適用）

経営の健全性・効率性について

・収益的収支比率給水収益や一般会計繰入金(基準内繰入)の総収益で、総費用に地方債償還金を加えた額を支払いしても黒字会計となり類似団体平均値と比較して３７％上回り、余剰金においても今後必要な更新投資に充てる基金へ積み立てており、健全的な経営であることが数値から分析できる。・企業債残高対給水収益比率起債残高は当初の投資工事の償還が終了しているため少なく、大規模な起債借入れによる水道施設等の更新工事を行っておらず、類似団体平均値を大きく下回っている。・料金回収率どの年度においても料金回収率が１００％を上回っており、給水に係る費用のほぼ全てを料金収入で賄っていることが数値から確認できる。・給水原価類似団体平均値と比較をし安価に推移している要因は、浄水場を他の自治体と共同施設で維持管理しているためである。・施設利用率類似団体平均値と比較をしても稼働率が高い状況にあり、遊休状態が少ないことがうかがえる。有収率類似団体平均値と比較をし高く推移しており、この状態を維持するよう施設の保守点検などの維持管理に努めることが必要である。

老朽化の状況について

・管路の状況水道管路は布設後４０年近く経ち、一部耐用年数を経過していますが、埋設している土質が良く腐食しずらく、有収率が高いことから漏水についても少ないと思われる。・施設の状況水道施設の機器に関して重要度、老朽化具合に応じて、平成２２年度から平成２４年度までの３年間で更新は完了済である。浄水場、配水池についても建設後４０年近く経過しているため、毎年保守点検を実施し施設の維持管理に努めている。また、平成３０年度に配水池の耐震診断を行い、配水池の更新計画書を作成する予定です。

全体総括

老朽化が進んでいる他の自治体と共同維持管理している浄水場のあり方について、更新、再構築又は企業団からの全量受水かの検討を策定中である。また、上記の計画を進める上では、多額の費用を要することから、施設の維持管理費などの節減に努め着実な基金への積み立てを実施する必要がある。