経営の健全性・効率性について
【収益的収支比率】統合整備事業の実施による消費税還付金収入があり、収益的収支比率の分子となる総収益が約1千5百万円増額したことなどにより、前年度より13.56ポイント上昇した。平成29年度の上水道への統合を控え、今後も必要最小限の維持管理に努める。【企業債残高対給水収益比率】統合整備事業の実施に伴う企業債の新規発行により、前年度に続き大幅に増加した。類似団体平均を大きく上回る水準となったが、今後も統合整備事業により更なる増加が見込まれる。【料金回収率】支払利息の増加による給水原価の増加等により、前年度より9.2ポイント低下した。今後も同様に低下が見込まれるが、統合を控え必要最小限の維持管理に努め、料金回収率の維持を図る。【給水原価】支払利息の増加等により、前年度より10.77円増加した。類似団体平均を大幅に下回っているが、今後も必要最小限の維持管理に努める。【施設利用率】総配水量の減少により、前年度より1.52ポイント減少した。類似団体平均を24.92ポイント上回っているが、今後も人口減少や高齢化が更に進むことにより、利用率の減少が見込まれる。【有収率】管路の老朽化による影響で、前年度より1.74ポイント低下した。類似団体平均を4.49ポイント下回っており、今後は老朽管の更新や漏水調査による修繕により、有収率の向上に努める。
老朽化の状況について
【管路更新率】平成29年度の上水道への統合を控え、ここ数年管路の更新は行ってきていない。創設当時からの管路が殆ど残っていることから、今後の統合に備え、特に老朽化が進んでいる箇所や漏水が頻繁に起こっている箇所などを中心に更新に取り組む。
全体総括
「経営の健全性・効率性」の各指標のうち、収益的収支比率・料金回収率及び給水原価に関わる総費用の抑制に向けた取り組みとしては、上水道への統合を控え、無駄になる投資はせず、必要最小限の維持管理に努める。また有収率の向上を図るため、老朽管の更新や漏水調査による修繕に努める。「老朽化の状況」の管路更新率の改善に向けた取り組みとしては、上水道への統合に備え、特に老朽化が進んでいる箇所や漏水が頻繁に起こっている箇所などを中心に更新に取り組む。