豊郷町：簡易水道事業（法適用）

経営の健全性・効率性について

収益的収支比率は90%を下回っており、使用料のみでは費用を賄えない状況である。企業債残高対給水収益比率は類似団体平均と比較して、下回った状況であるが収益と今後の更新計画に注視する必要がある。料金回収率は当該事業において類似団体平均より高い値となっているが、給水収益以外の収入をもって賄っていることから更なる費用削減と料金改定等の検討が必要である。給水原価は類似団体平均と比較して値が下回っていることから今後についても維持管理費の削減等に努める。施設利用率については類似団体平均と比較して値を上回っているが現在約64%となっており未加入者に対して広報、啓発等による加入者増を図る必要がある。有収率は漏水発生時に早急に修繕していることから類似団体平均と比較しても上回っていることが読み取れる。

老朽化の状況について

管路更新率については、5カ年計画で北部地区の約20%の更新計画を策定し、現在布設替え事業を進めているため類似団体と比べて高い値となっているが、今後も計画的な更新が必要である。

全体総括

現在、管路更新事業により工事費が増額している状況である一方、料金収入は節水等の理由から減少している。経営状況としては人口の減少が見込まれていることから、今後の料金収入の減や有収率の減少等の可能性があるため、料金改定や維持管理費の削減等の対策を講じる必要がある。また、地方公営企業法の適用により民間企業と同様の会計方式を導入し、資産ならびに資産状況を把握することによる経営の健全化を図る。