上関町：簡易水道事業（法適用）【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2015年度）

経営の健全性・効率性について

収益的収支比率は類似団体に比べ高い数値ではあるが、平成24年度以降は減少傾向である。人口減少に伴い、料金収入の減による総収益の減少が続く見込みであることから、今後も収益的収支比率は減少すると予想される。新たな企業債の借入を行っておらず償還が進んでいるため、企業債残高対給水収益比率は例年減少している。料金回収率は例年50％前後を推移しており平成24年以降は類似団体平均値を上回っているが、経常経費等の削減により営業費用を抑え、給水原価を減少させ、今後も料金回収率の向上に取り組んでいく。施設利用率は類似団体平均値より低く推移している。人口減少等の影響もあり近年の配水量が、施設整備時の想定配水量より下回っており、配水能力に比べると少ない配水量となっている。有収率は昨年に比べ1.36ポイント上がり、全国平均を上回った。今後も漏水検査等を細やかに行い有収率の向上を目指す。

老朽化の状況について

平成8～18年度に実施した統合簡水事業により主な管路を更新したため、近年は管路の更新を行っておらず、軽微な修繕等で対応している。

全体総括

水道料金は県内でも高い水準にあり、高齢の利用者が多いことから値上げは難しいが、料金未納者への徴収を強化し、収入の確保を図る。また、日々の施設点検で早期に改善・修繕を行い、施設管理費の削減に努め、経常経費を抑えて、収益的収支比率、料金回収率の向上に取り組む。

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