紀美野町：簡易水道事業（法適用）

経営の健全性・効率性について

[収益的収支比率]・前年度と比較すると3.99ポイント改善が見られるが、これは企業債償還額が減少したためである。依然として厳しい状況であり、今後は給水収益の減少と管路更新事業等による企業債償還額増加が見込まれるので、一般会計からの繰入に依存しつつも給水収益の確保と費用の抑制に努めていく。[企業債残高対給水収益比率]・企業債償還が進み、減少傾向にあるが、一方で施設等の老朽化が進んでいっている状況であるので、今後は計画的な更新を検討していく。[料金回収率]・前年度と比較すると5.25ポイント増加している。これは、料金収入の減少が小さくなり、また、企業債償還額の減少により費用も減少したからである。[給水原価]・前年度と比較して減少したが、類似団体と比較すると上回っている。今後は有収水量の向上に努めていく。[施設利用率]前年度と比較すると、0.66ポイント減少している。これは給水人口減少等による配水量の減少によるものと思われる。今後も更なる人口減少と高齢化により、利用率の減少が見込まれる。[有収率]・現状類似団体の平均を8.27ポイント下回っている。今後は老朽管の更新や業者委託等による漏水調査を行いながら、より一層有収率の向上に努めていく。

老朽化の状況について

管路更新率に関して、現状は国道の道路改良工事に併せて配水管の布設替工事を行っている状況である。今後計画を立てて、老朽管の更新を検討していく。

全体総括

給水人口や水需要の減少に伴い、今後も給水収益が減少していくものと思われるので給水収益の確保と有収率の改善等を図っていく。また、策定済の水道ビジョンおよび経営戦略を基に、料金改定を含めた収入の見直し等、長期的な運営計画を更に検討していく。今後は、耐用年数や重要度を鑑み、管路等施設の更新および耐震化計画を進めていく。