地域において担っている役割
市民の命と健康を守り、安心で安全な医療を提供していくために、小児・周産期・救急医療などの政策医療を担っている。
経営の健全性・効率性について
平成30年度においては、地域医療機関との連携強化や地域包括ケア病棟の導入などに取り組んだが、入院・外来ともに患者数が減少したことなどから、診療収益は減収となったが、一般会計からの補助金の増額により、医業収支比率は80.0%で前年度と比較し、4.7ポイント悪化したが、経常収支比率は109.9%で前年度と比較し、9.9ポイント改善した。
老朽化の状況について
病院開設以来35年以上が経過し、施設の法定耐用年数である39年に近づきつつあるほか、耐用年数を経過した医療機器が多くあるが、資金不足の発生等により、機器の更新は進んでいなことから、有形固定資産・器械備品減価償却率ともに、類似病院平均値と比較し、高い数値となっている状況である。現在、令和4年9月の開院を目標に、(仮称)川西市立総合医療センター整備事業を進めている。
全体総括
平成30年度は、入院・外来ともに患者数が減少したことなどから診療収益が減少し、依然厳しい病院運営が続きましたが、こうした中で、日本医療機能評価機構から5月に病院機能評価の再認定を受け、1月には緩和ケア病棟の機能種別評価の認定を受けました。また、日本診療放射線技師会から7月に医療被ばく低減施設の認定を受けるなど医療の充実に努めました。平成31年4月1日から、市立川西病院は指定管理者による管理運営となることから、指定管理者である医療法人協和会と共に、急性期病院として、安全・安心で良質な医療を提供し、地域から信頼される病院を目指します。