地域において担っている役割
①佐賀県西部地域の地域医療支援病院として、急性期医療に対応した質の高い医療を提供する役割②患者の紹介・逆紹介や高度医療機器の共同利用、診療情報地域連携システムの活用等により、地域における病病・病診連携を強化する役割③医療従事者の資質向上を図るための研修会を開催するなど、地域医療の充実を担う役割④災害発生時における医療救護活動の実施や医療救護班の派遣など、災害拠点病院としての役割
経営の健全性・効率性について
①②経常収支比率は昨年度より増加し4年連続の黒字となった。医業収支比率は類似病院平均値を上回るものの、医業収益のみで医業費用を賄うことはできていない。③累積欠損金が解消し、累積欠損金比率は類似病院平均値を大きく下回っている。④病床利用率は平均を上回っているが、減少傾向が続いている。⑤⑥入院・外来患者1人1日当たり収益は、昨年度より改善したものの依然平均を下回っている。改善を図るため、救急患者の積極的な受入や医師確保に向けた関係機関への要望等を行っている。
老朽化の状況について
①平成24年3月開院のため経過年数が10年と比較的少ないことから、有形固定資産減価償却率は平均を下回っている。②器械備品の更新を計画的に進めたことにより、器械備品減価償却率は昨年度より改善し平均を下回ることができた。③1床当たり有形固定資産は、昨年度よりやや増額となったものの平均を約1,400万円下回っており、設備投資は適切であることを示している。
全体総括
患者数はコロナ禍以前の水準へ戻る兆しがやや見られるようになり、それに伴い医業収益も昨年度比で増加したが、依然として厳しい経営状況にあることは医業収支比率からも見て取れる。しかしながら国や県からの支援を受けつつ経費節減に努めることにより、4年連続で黒字を達成することができた。今後も、健全かつ安定的な病院運営を推進するとともに、伊万里市及び有田町が共同運営する中核病院として、佐賀県西部医療圏における医療機関同士の連携や医療資源の効率的運用の促進等を通じて、地域住民が安心して生活できるよう、医療環境のさらなる充実を目指していく。