静岡県共立蒲原総合病院組合(事業会計分):共立蒲原総合病院の経営状況(最新・2024年度)
静岡県共立蒲原総合病院組合(事業会計分)が所管する病院事業「共立蒲原総合病院」について、2024年度の経営状況と分析コメントを確認できるページです。
収録データの年度
2024年度2023年度2022年度2021年度2020年度2019年度2018年度2017年度2016年度
経営比較分析表(2024年度)
地域において担っている役割
共立蒲原総合病院は、旧庵原3町(旧富士川町・旧蒲原町・旧由比町)及び旧芝川町の設立で、この地域では入院機能がある唯一の病院である。「急性期病床」、「地域包括ケア病床」、「療養病床」の3つの病床機能を有するケアミックス病院で、必要な医療を切れ目なく提供できるよう取り組んでいる。高齢化率の高い地区で在宅医療も必要不可欠のため、訪問看護ステーションによる在宅看護、在宅リハビリの提供、併設の介護老人保健施設による介護サービスを提供している。また、健康診断センターも有しており、病気の早期発見、早期治療により健康寿命を延ばす予防医学にも取り組んでいる。当院は、災害発生時の孤立化が懸念される地域に立地する唯一の救護病院である。地域住民が安心して生活を送るため災害医療を提供することが責務である。また、新たな新興感染症発生時には、行政と連携を図り迅速かつ適切な医療を提供できる体制を整備している。今後も、地域住民が必要とする医療体制、救急医療等を提供していくことが使命であると考える。
経営の健全性・効率性について
経常収支比率は、構成市からの損失填補補助金収入により、収支の均衡が保たれている。しかし、本業である医業収支比率は、医業費用を医業収益で賄えていない状況である。病床利用率は、療養病床が高い稼働率のため利用率を引き上げている。また、令和6年度は救急患者を積極的に受入れ急性期病床が高い稼働率で推移したため、類似病院の平均値を上回った。1人1日当たり入院収益及び外来収益は、類似病院の平均値を下回る。入院収益は、急性期病床の他、診療単価が低い地域包括ケア病床及び療養病床を有しているため、類似病院の平均値を下回る。収益増を図るため整形外科医師の採用による手術件数の増、出来高算定可能な検査及びリハビリ等の件数増に努める。外来収益は、日帰り手術、検査件数が少ないため、類似病院の平均値を下回る。外来診療の充実、安定化を図り、日帰り手術、検査件数の増に努める。職員給与費対医業収益比率は、類似病院平均値と比較すると高い比率で推移している。収益を伸ばし、費用を縮める必要があり、収益では、大学訪問、修学資金、医師紹介会社の活用、医師募集の広告掲載等を継続し常勤医師の招聘に努め、患者数増による医業収益の増収を図る。支出では、業務改善、職員配置の最適化を図り、課題である人件費を抑制し、収支改善を図る。しかし、昨今の人件費の大幅な上昇、諸物価、光熱水費及び委託費等の高騰により、病院の経営努力だけでは改善できない危機的状況である。
老朽化の状況について
当院は、新築移転から42年が経過し本館の老朽化が著しい。そのため、令和2年度から令和3年9月末にかけ病棟の大規模修繕工事を実施した。熱源を供給する設備機器の老朽化が顕著で更新が必要な状況のため、令和5年度にESCO事業を導入し、設備の更新、省エネルギー化、光熱水費の抑制をすることができた。令和6年度は外壁改修工事の実施、令和7年度は屋上防水工事を予定している。現段階では建替の計画はないため、計画的に施設の改修や更新を実施し、引き続き長寿命化を進めていく。医療器械については、耐用年数を超えて使用している物が多々あるが、計画的に設備更新を行い財政負担の平準化に努める。1床当たり有形固定資産は、類似病院の平均値より低い状態である。過去に運営していた看護学校の建物を有していることや健診センター事業、訪問看護事業を有していること等を考慮すると実質はより少ない資産保有となる。財源が限られているため、企業債を有効に活用し、計画的に必要な設備更新を行い財源確保に努める。
全体総括
当院は、富士医療圏及び静岡医療圏の境界に位置し、両圏域の患者を受入れている。入院患者の約44%、外来患者の約69%は、旧庵原3町と旧芝川町の住民で占められている。この地域には競合する公立・公的病院、民間病院はないため、他病院との統合や再編は困難と考える。当院はケアミックス型病院であり、近接する市立病院とは病床機能において、急性期、回復期で重複するものの適切な病床数が割り振られており、慢性期は当院だけが持つ病床機能である。今後も圏域の地域病院として、基幹病院と連携を取りながら地域医療の一翼を担い、患者を積極的に受入れることで経営改善を図っていく。また、地域住民のニーズに対応した医療を提供するためにも、引き続き常勤医師の確保に取り組み、診療体制を整えることで地域医療を支える責務を果たしていく必要がある。
出典:
経営比較分析表
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よくある質問
このページで何が分かりますか?
共立蒲原総合病院の2024年度の経営比較分析表、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『経営比較分析表』をもとに構成しています。
自治体本体の財政も見られますか?
ページ上部の共立蒲原総合病院組合(事業会計分)リンクから、自治体本体の財政状況ページへ移動できます。