愛知県常滑市:常滑市民病院の経営状況(最新・2024年度)
愛知県常滑市が所管する病院事業「常滑市民病院」について、2024年度の経営状況と分析コメントを確認できるページです。
収録データの年度
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経営比較分析表(2024年度)
地域において担っている役割
当院は、常滑市唯一の入院施設を持つ病院として急性期患者に対応するため、急性期医療の提供を続けながら、回復期リハ、地域包括ケア病棟を持つケアミックス型の病院である。平成29年度からは病院事業として訪問看護ステーションを運営しており、病院から在宅へスムーズに移行できるよう、地域包括ケアシステムの中核としての役割を果たしている。また、国内4番目となる特定感染症指定医療機関の指定を受け、未知の感染症の蔓延を水際で防ぐ役割を担い、検疫所及び警察との連携のもと受け入れ可能な準備が整っている。令和7年4月1日から、同日に新築移転し開設した「知多半島総合医療センター(旧:半田市立半田病院)」と経営統合し、「知多半島りんくう病院」となった。第3次救急医療機関である知多半島総合医療センターと密接に連携し、当院は回復期、地域包括ケアを中心とした病院として両病院がそれぞれの機能と役割に応じた切れ目のない医療を提供し、知多半島医療圏における中核医療施設として医療施策上必要とされる医療を担っていく。
経営の健全性・効率性について
令和6年度決算における経営成績について、経営の健全性を示す①経常収支比率は、補助金収入の減少及び診療報酬改定等の影響に伴う診療単価の減少による経常収益の大幅な減少で、前年度比8.8ポイント減の82.0%となり、健全経営の水準とされる100%を下回った。診療報酬改定等の影響として、改定率はプラス0.88%とされたものの、急性期医療の機能分化の促進に係る医療・看護必要度や平均在院日数の見直し、賃上げに係る評価の実態との乖離により、当院にとっては厳しい改定であった。一般会計からの繰入金を除いた③修正医業収支比率についても、経常収支比率と同様に診療報酬改定等の影響に伴う診療単価の減により、前年度比4.3ポイント減の79.2%であった。一方、④病床利用率については、半田市立半田病院との連携強化による回復期リハビリ病棟を中心とした病床利用率の向上により、前年度比3.0ポイント増の73.3%であった。ただ、病床利用率が増加したものの、⑤入院患者1人1日当たり収益が前年度から4,443円減少したことにより②医業収支比率の減少に影響した。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率について、老朽化した医療機器の整備を毎年行っており、比較的新しい医療機器が揃っているため、類似病院に比べて低い水準を保っている。しかしながら、経営状況の悪化により、今後は計画通りの更新や購入が困難になることが懸念されている。②器械備品減価償却率については、令和3~4年度に婦人科のダビンチ導入や新型コロナウイルス感染症関連補助金による医療機器の複数購入があったため、一時的に大きく低下したが、近年は購入が減少しているため、上昇傾向になると見込んでいる。今後も上昇が続くと見込まれるが、高額な投資も予定しているため、変動が大きくなることが予測される。③1床当たりの有形固定資産は平均値と同程度で推移しているが、経営統合により、当院が機能分化連携をより推進していく中で更新する医療機器の精査を行うとともに半永久的に上昇する維持管理コストの低減も視野に、現状に即した適切な管理を行うことが現時点での課題の一つである。
全体総括
令和6年度は診療報酬改定の年であり、改定率はプラス0.88%とされたものの、急性期医療の機能分化の促進に係る医療・看護必要度や平均在院日数の見直し、賃上げに係る評価の実態との乖離により、当院にとっては厳しい改定となった。また、長く病院事業に影響を及ぼしてきた新型コロナウイルス感染症については、ウイルスがあることを前提として活動を行うウィズコロナの考え方が定着したものの、同感染症の感染力は依然として強く、これまでと同様の患者受け入れ体制の確保と院内感染対策の継続が求められている。安全な診療を継続するため、入院・面会制限等が必要となる時期があるなど、国等からの補助金がない状況下においても、同感染症との共存を図りながら、安全な医療体制を維持し運営を続けている。常滑市病院事業は、令和7年3月末をもって廃止され、令和7年4月1日には「地方独立行政法人知多半島総合医療機構」を設立し、「知多半島りんくう病院」に改称し、同日に移転、開設した「知多半島総合医療センター」とともに、2病院が連携し医療提供を開始した。機構の理念である「私たちは、地域医療の中核を担い、知多半島の人々の健康を支え続けます。」を将来にわたり堅持し、今後も地域の皆様の暮らしの安全・安心の一助となれるよう、健全な経営のもとで良質な医療を提供していく。
出典:
経営比較分析表
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よくある質問
このページで何が分かりますか?
常滑市民病院の2024年度の経営比較分析表、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『経営比較分析表』をもとに構成しています。
自治体本体の財政も見られますか?
ページ上部の常滑市リンクから、自治体本体の財政状況ページへ移動できます。