地域において担っている役割
・がん医療を始めとする高度な医療を提供する地域の中核病院としての役割を果たしている。・小児救急を含む2次救急を中心に病院群輪番制の下、民間医療機関などとの協力により市内の救急医療の一翼を担っている。・地域の医療機関などとの連携を強化し、地域完結型医療の構築に向けて、中心的な役割を果たしている。なお、令和元年6月に兵庫県知事より「地域医療支援病院」の承認を受けた。・大規模災害時においても継続して医療の提供ができるよう、院内の体制の整備を図るとともに、他の医療機関や関係団体との連携強化に努めている。
経営の健全性・効率性について
当院では、前年度に引き続き新型コロナウイルス感染症患者の入院受入を行うため、既存の1病棟を同感染症患者の専用病棟に転用し、対応にあたった。このことにより、一般の入院患者を制限せざるを得ない期間もあったが、感染拡大時においても院内感染なども発生させずに対応できたことで入院患者数は前年度より増加した。一方、外来患者数も前年度の緊急事態宣言の影響による患者の受診控えからの反動により増加した。その結果、医業収益が増加し、医業収支比率は改善した。また前年度に引き続き、同感染症患者の入院受入病床の確保に伴い国や県の補助金の交付を受けたことにより、医業外収益が増加し、経常収支比率も改善した。
老朽化の状況について
当院は、建築後40年以上が経過しており、建物は老朽化している。令和8年度には県立西宮病院との統合を控えており、現病院については建物機能の維持・補修を中心に行っていることから、基本的に有形固定資産減価償却率及び器械備品減価償却率はともに増加していくと考えている。
全体総括
当院は、県立西宮病院と統合し統合新病院の開院(令和8年度予定)に伴い閉院する。統合までの間、現状の水準を引き下げることなく医療サービスを提供し、現在担っている役割をしっかりと果たしていくことが必要であり、新病院に機能の継承を図るためには、経営改善は不可欠となっている。一方で、新型コロナウイルス感染症の影響により病院経営を取り巻く状況は一層厳しさを増しているが、今後は一般病床とコロナ病床の両立を図りつつ、公立病院として市民の命と健康を守る役割を果たしていくとともに、経営改善に向けた取組を着実に実施していく。