地域において担っている役割
浜松市リハビリテーション病院は、地域のリハビリテーション医療の中核を担う病院として、急性期後の患者が安心して日常生活や社会に復帰できるよう、専門的な医療や支援を行っており、質の高い回復期医療を提供している。
経営の健全性・効率性について
経常収支比率は過去5年100%を超えており、医業収支比率も高い水準を維持している。病床利用率は、新型コロナウイルス感染症の影響で一時的に低下したものの、綿密な入退院管理を継続して行った結果、ほぼ満床状態の95.2%となっている。入院患者1人1日当たり収益は、専門職の人員確保に継続して努め、患者1人当たりのリハビリ提供単位数を維持しているほか、上位の施設基準を満たし体制強化加算1を取得するなど、過去5年において前年度比100%以上で推移している。
老朽化の状況について
平成11年度に国から国立浜松病院の移譲を受け、浜松市リハビリテーション病院を開設したが、病院施設の老朽化が著しい状態であったため、建て替えを行い、平成26年度に新病院を開院している。医療機器は、新病院開院時に整備した機器が更新時期を向かえるため、順次更新が必要な状態となっている。
全体総括
浜松市リハビリテーション病院は、平成18年度から指定管理制度を導入し、平成26年度からは新病院での運用となっている。令和3年度も、指定管理者の効率的な病院経営のもと、専門的かつ高度なリハビリテーション医療を提供している。今後については、必要な医療機器の更新需要に対し、中期的な更新計画を作成し、順次更新するとともに、更なる経営改善に取り組む。