地域において担っている役割
静岡県立こども病院は、県内小児医療の中核病院として、高度・専門医療や救急・急性期医療を提供している。
経営の健全性・効率性について
・前年度に比べ入院・外来患者数の増加により医業収益が増加し、新型コロナウイルス感染症関連の補助金の交付等により、経常収支比率は100%以上を維持している。・入院患者数は増加したが、児童精神に係る患者の積極的な受入れに伴い、入院患者1人1日当たり収益は前年度を下回った。・薬品・診療材料の適正な調達と在庫管理、未収金の回収率改善等、コスト削減にも努めており、効率的な運営が行われている。
老朽化の状況について
・他の医療機関では対応困難な高度・専門医療等を提供していることから、1床当たり有形固定資産の値は平均以上となっている。高額な機器の購入については、減価償却費や償還等を考慮し、十分に検討した上で整備する必要がある。
全体総括
・医療面では、県立病院としての使命を引き続き担い、医療の質の更なる向上とそのための体制づくりに努めた。・経営面においては、中期目標で示した「5年間累計の経常収支比率100%以上」に向け、第3期中期目標期間の第3事業年度である令和3年度は経常収支100%以上を継続して達成した。