地域において担っている役割
北空知二次医療圏の中核病院として高度医療機能と圏域で一般病床を有している唯一の病院として急性期医療を担っている。また、地域住民にとって必要な救急医療、災害医療、感染症医療、へき地医療など、採算性が低いため他の医療機関では提供できない医療機能を担っている。感染症病床を備えた新型コロナウイルス感染症疑い患者受入協力医療機関として地域住民の入院診療のほか、広域での受入協力や病床確保も行っている。
経営の健全性・効率性について
新型コロナウイルス感染症による病床確保や入院制限の継続により病床利用率は上がらなかったが、感染症関連の診療報酬の増等により医業収益が増加し医業収支比率は良くなり、また国の感染症病床確保促進事業などの補助金等により経常収支比率も高くなった。看護職員に対する処遇改善等の実施により手当を支給したが、職員給与費対医業収益比率は下がり、患者1人当たりの診療収益も増加していることから、健全性は確保されていると考えられる。今後も引き続き経営安定化に向けて努めていく。
老朽化の状況について
病院施設は平成17年に移転・改築しているが、改築後17年が経過しており、施設及び医療機器の老朽化が現れている。医療器械備品については、老朽化機器を計画更新していることから器械備品減価償却率が低くなってきているが、今後も更新が必要であるため、計画的に進めていく必要がある。有形固定資産が類似病院よりも高いのは、当初の病床数が305床であることから、現在の203床で比較すると、過剰となっているものである。施設設備についてもボイラーや配管など改修が必要な時期にきており、医療機器の更新と合わせて計画的に進めている。
全体総括
地域医療を担う立場にあることから不採算部門を抱えているため、医療収益が低い病院ではあるが、診療内容の改善や患者確保により1人当りの収益は改善されているが、更なる増収も可能であると思われる。コロナ禍であるが、医療の質の向上による収益改善を継続し診療材料などの適切な使用など経費節減も継続して実施していくことが重要であり、公立病院経営強化プランの実行とともに経営体質の強化、改善に努めていく。また、移転・改築後の施設や医療機器の老朽化による改修や更新等が必要であるため、前述の経営強化に加え、企業債や補助金、市からの繰出金など必要な財源を確保できるように努める必要がある。