地域において担っている役割
当院は、桜川市と筑西市の2市による一部事務組合で運営する病院である。自治体病院として、又救急告示病院・病院群輪番制当番病院及び災害拠点病院として、救急医療並びにDMAT保有機関として災害時の派遣など政策的医療をはじめ、訪問看護事業等地域に必要とされる医療を提供し、地域住民の健康の維持・増進に努めてきた。
経営の健全性・効率性について
平成30年9月30日をもって当病院解散に伴い、急性期を担う病院として入院、外来とも新病院とクリニックとの役割分担について謳われ、診療先の変更などが求められ調整したことから、患者数の減少に伴う収益減により,経常収支比率、医業収支比率など類似病院に比べ低くなっている。
老朽化の状況について
昭和43年に第1病棟、昭和47年に第2病棟、昭和55年に第3病棟、平成4年に手術室を建設し、診療規模を需要に応じ広げてきたが、老朽化が進む中、新中核病院・桜川市立病院再編整備基本構想が策定されたため、大規模な改修工事はせず修繕で対応してきた。医療機器においても一部保守契約を締結することで耐用年数以上使用し、新規購入を抑えており、結果、原価償却累計額が増加し、有形固定資産が減少している。
全体総括
平成16年度の新医師臨床研修制度の影響で、地域の病院から医師が減少しはじめ当院においても医師看護師不足による機能低下や東日本大震災による病院建物への直接被害により医療機能縮小を余儀なくされ、筑西・桜川地域の将来にわたる地域医療提供体制確保が喫緊の課題となった。公立2病院・民間1病院の再編統合によって、県西総合病院は平成30年9月30日をもって閉院となり、平成30年10月1日より地方独立行政法人茨城県西部医療機構に移行した。