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調布市は,昭和58年度以降32年連続不交付団体であるが,財政力指数は,前年度と同様の算定結果となった。3ヵ年平均では横ばいであるが,単年度では前年度を上回った。その要因としては,基準財政収入額において,法人市民税の増や固定資産税の家屋の新増築分による増要因などが挙げられる。引き続き,市民の利便性向上に向けた決め細やかな対応と積極的な徴収対策を講じて,徴収率の向上を図っていく。
前年度と比較して,2.9ポイント改善した。歳出では,退職手当を含む人件費の増,障害福祉サービス費や特別会計繰出金など社会保障関係経費が増となったことなどから,分子となる経常経費充当一般財源が増となった。また,歳入では,主要な一般財源である市税収入において,景気回復の兆しが見え始めたことから,法人市民税及び個人市民税が増加し,また,消費税率引上げに伴う地方消費税交付金の大幅増などにより経常一般財源が増となった。歳入の増が歳出の増を上回ったことにより,比率として2.9ポイント改善した86.7%となった。
前年度より1,932円増加し,類似団体平均と比較すると上回っているが,全国平均及び東京都平均では下回った結果となった。増加の要因として,退職手当を含む人件費の増や消費税の増等に伴う各種委託料などの増が挙げられる。引き続き,委託等の内容の再検証や投下コストの最適化など,経費縮減に向けた取組を行っていく。
全国平均及び類似団体平均を上回る水準となっている。前年度と比較して,1.5ポイント改善している理由としては,東京都に準拠した給与改定及び給与構造改革を行ったことで,結果として国家公務員の水準よりも下がったことによるものである。類似団体平均等を上回る水準であることから,今後も引き続き,他団体比較による給与構造改革を推進していく。
前年度から0.01人増加しているが,全国平均,類似団体平均及び東京都平均を下回る水準となっている。「行革プラン2015」(平成27年度から平成30年度)に基づき,引き続き,組織人員の適正化などを推進していく。
全国平均及び類似団体平均を下回るが,東京都平均を上回る水準となっている。実質公債費比率は3か年平均で求められるため,前年度と比較して0.1ポイント上回っているが,単年度の比率では,前年度と比較して,0.2ポイント下回っている。その要因としては,分母側の標準税収入等の増や,分子側では特定財源の増によるものである。
全国平均及び類似団体平均を大きく下回るが,東京都平均を上回る水準となっている。前年度と比較して4.4ポイント改善している理由として,分子の控除要因である基準財政需要額算入見込額の減はあるものの,分母側の標準財政規模の増や分子側の地方債現在高の減が上回ったことなどが挙げられる。
全国平均及び類似団体平均と比較して下回っており,前年度と比較して0.5ポイント減少している。その要因としては,新陳代謝による職員給の減によるものである。引き続き,職務給の原則徹底のため,給与水準の適正化に取り組んでいく。
全国平均及び類似団体と比較して上回っているものの,前年度と比較して0.8ポイント減少している。定期予防接種に係る経費など経常的な物件費の増により,金額総体としては増になっているが,歳入の経常的な一般財源(分母側)の増により,比率としては減少している。今後においても,委託料については競争の原理を基本として,仕様の見直しを含めた縮減を図っていくなど,物件費総体の縮減に努めていく。
全国平均及び類似団体平均と比較して下回っており,前年度と比較して0.7ポイント減少している。民間保育所の運営経費や障害者福祉費等の増により,金額総体としては増になっているが,歳入の経常的な一般財源(分母側)の増により,比率としては減少している。引き続き,医療給付費の適正化のほか,市単独事業の再検証,所要コストの縮減方策の検討など,扶助費の増加率の低減に努めていく。
全国平均及び類似団体と比較して下回っており,前年度と比較して0.1ポイント増加している。社会保障関係の経常的な特別会計繰出金の増により,金額総体としては増になっている。引き続き,各特別会計の執行状況を的確に把握し,繰出金の適正化を図るため,財源補?的繰出金の縮減に取り組んでいく。
全国平均及び類似団体と比較して上回っているものの,前年度と比較して0.6ポイント減少している。その要因としては,ふじみ衛生組合への負担金の減などが挙げられる。引き続き,補助・交付金などの適正化を推進し,補助費等総体の縮減に努めていく。
全国平均及び類似団体平均と比較して下回っており,前年度と比較して0.4ポイント減少している。その要因としては,臨時財政対策債元金償還の増などはあるものの,土木債における都市計画道路整備事業などの元金償還の減などにより,公債費総体で減となっている。今後も引き続き,市債バランスに留意しながら後年度負担の抑制を図り,健全な財政運営に努めていく。
全国平均及び類似団体平均と比較して上回っているが,前年度と比較して2.5ポイント減少している。経常収支比率全体としては,類似団体平均を下回っているものの,他団体と比較して公債費の比率が低いため,公債費以外の比率としては上回っている。歳入の経常的な一般財源(分母側)の増により,経常収支比率全体としては低下したが,他団体と比較して,引き続き物件費と補助費等において比率が高い水準にあるため,今後も財政の弾力性・財政構造の見直しに努めていく。
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