地域において担っている役割
海浜病院では、小児科の夜間二次救急搬送の365日受け入れを平成28年6月から開始するなど、救急患者の受け入れに積極的に取り組みました。そのほか、小児・周産期医療やがん治療などの政策的な医療に積極的に取り組み、地域の中核的な病院として、良質な医療の提供に努めています。
経営の健全性・効率性について
病院事業全体の医業収支は平成25年度より悪化に転じ、以降、赤字が拡大する状態が続いています。この医業収支の悪化に伴い、累積欠損金も拡大し続け、平成27年度以降内部留保資金残高(当年度末補てん財源)不足も拡大するなど、危機的な経営状況にあります。そこで、市民が必要とする医療を提供し続けるためにも、「経営の健全化」、すなわち「医業収支の改善」が最大の課題です。病床利用率の向上による収益の増加、給与費・委託料などの支出の削減により、「医業収支の改善」を図ってまいります。
老朽化の状況について
平均値を大きく上回る減価償却率となっており、これは主に建物をはじめとする施設の老朽化が進んでいることが挙げられます。老朽化への対応として、設備更新や減価償却率には反映されない修繕を順次行っております。修繕費用は平成24年度に約37百万円であったものが、平成28年度には約66百万円と大きく伸びています。今後も必要な設備更新や修繕を行ってまいります。
全体総括
市立病院が、今後も地域において必要な医療提供体制を確保するとともに、経営の効率化を図り、持続可能な病院経営を目指すため、「千葉市病院改革プラン(第4期)」に基づき、以下4点の実現に取り組んでまいります。1-経営の健全化2-市民が必要とする医療の提供3-安全・安心な医療の提供4-持続・発展のための人材の充実