地域において担っている役割
救急医療、小児医療、リハビリテーション医療、周産期医療などの不採算部門に関わる医療の提供
経営の健全性・効率性について
30年度実績では経常収支比率が101.8%に対し、医業収支比率は92.6%と一定の改善はみられた。累積欠損金比率についても、2年連続で減少することができた。医業収益を確保する取り組みと合わせて、職員の適正配置や材料費の抑制対策などの取り組みの効果によるものである。
老朽化の状況について
一連の改築事業が終了しているため、いずれの指標も全国平均値を下回る状況にあるが、当面、器械備品の整備にあたっては過大な投資とならないよう精査が必要である。
全体総括
平成29年度、30年度と経常収支比率が100%を超えており、累積欠損金比率も同様に連続で減少するなど、経営の改善がなされている。今後も、高度急性期医療の実践を中軸とする中で、回復期機能としての地域包括ケア病床を活用するなど地域医療連携を推進し、救急医療や小児医療、リハビリテーション医療や産科婦人科を含む周産期医療など地域に求められる当院の役割を担っていくために、医師などの医療人材の適正な配置に努め、病床利用率の向上など、医療収益を上げながら人件費比率や材料費比率の適正化を目指していく。