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昨年度比で0.01ポイント減少し、類似団体内平均値との比較では0.01ポイント下回っている。要因は基準財政需要額の伸びと市町村民税及び自動者重量譲与税等の減である。また、人口の減少や高齢化による労働者人口の減少に加え、村の基幹産業が農漁業であるため、安定した税収が難しく財政基盤は脆弱である。今後も歳出の徹底的な見直しを実施するとともに税の徴収強化等の歳入確保に努める。
経常収支比率は80.8%で、普通交付税の伸びもあり昨年度比7.7ポイントの減となったものの、依然として類似団体と比較すると3.1ポイント上回っている。特に人件費が25.9%、公債費が22.1%と経常収支比率に占める割合が高くなっている。また、水道メータ更新事業(平成19~平成22)に伴い簡易水道事業会計への繰出金も増となっている。人件費については、職員への時間外手当をカットし、人件費を抑制している。公債費については、平成21年度が償還のピークであり、新規事業債の発行を抑制しているため、徐々に減少する見込みである。また、すべての事務事業について定期的に点検を行い、事務事業の見直しをし、経常経費の抑制に努める。
類似団体との比較では平均を大きく下回っている。人件費については、これまで実施してきた退職者不補充及び職員給与等の独自削減、議員報酬の削減等の影響で年々減少傾向にある。今後の採用については定員モデル・類似団体の職員数との比較により定員の適正化を行った上で採用計画を立て、実施する。物件費は平成19年度~平成23年度の総合行政システム導入事業や平成22年度新規の雇用対策事業の実施により増加している。今後も需用費の抑制、事務事業の廃止・縮小に努める。
昨年度比で0.1ポイントの減だが、類似団体平均比で4.7ポイント上回っている。平成16年度から平成21年度迄、退職者不補充及び職員給与等の独自削減を実施していたが、年齢層の高さと経験年数階層の分布変動により、依然として高い水準である。今後も職員給与等の適正化に努める。
類似団体平均を下回っている。今後も定員適正化計画を基に、少ない人数で効率的な行政運営を行っていく。採用については定員モデル・類似団体の職員数との比較により定員の適正化を行った上で採用計画を立てる。
実質公債費比率は15.7%で、前年度比で2.6ポイントの減となったが、類似団体と比較すると3.0ポイント上回っている。要因は平成10年度実施のライスセンター建設事業(事業費383,801千円)や、平成15年度~平成18年度実施の蓬田小学校建設事業(事業費856,120千円)及び簡易水道事業等の大型建設事業の元利償還金である。平成22年度以降は償還額が減少に転じるため、実質公債費比率も減少していき、類似団体の数値に近づく見込みである。今後も新規発行債を抑制し、比率の引き下げに努める。
類似団体との比較では上回っているが、昨年度比で24.9ポイント改善し、早期健全化基準の350.0%を大きく下回っている。将来負担額の中で大きい負担は簡易水道事業債残高のうち一般会計で負担すべき分であるが、簡易水道事業では大規模な事業は予定されていないため、順調に減少していく見込みとなる。また、償還金に充当可能な基金残高も昨年度と比較し61,019千円の増となったことも比率改善の要因である。普通会計においてもできる限り起債の新規発行を抑え、健全な財政運営に努める。
退職者不補充や職員給・特別職給の削減及び議員報酬・定数の削減等を実施してきており、昨年度比で2.4ポイント減少したものの、職員の平均年齢が高いため類似団体平均と比較すると4.0ポイントと大きく上回っている。今後も定員の適正化に努める。
需要費の抑制、幼稚園の廃止・保育所の民営化、指定管理者制度の導入による委託料の削減等事務事業の再編整理の実施により、類似団体平均を5.5ポイント下回っている。今後も需用費の抑制、事務事業の廃止・縮小を実施し現在の水準を維持できるよう努める。
昨年度比で0.2ポイントの増、類似団体比で1.0ポイント上回っている。平成17年度より保育所を直営から民営化したことで保育所保護措置費の負担増が上昇の要因である。また、平成20年度から幼児・児童医療費の拡充・増額により扶助費が伸びている。
その他の経常収支比率で大部分を占めるのは、簡易水道事業に対する繰出金で、その要因は平成18年度までにすべての簡易水道事業債の元金償還が開始し、平成19年度~平成21年度までが元利償還のピークとなっているためである。繰出金軽減対策として平成16年度~平成20年度にかけて段階的に水道料金の値上げを実施し、現在も継続して繰出金の抑制を図っている。また、後期高齢者医療特別会計への繰出金も増となったこともその他の経常収支比率を上昇させた要因と考えられる。
平成16年度以降、各種団体に対する補助金の整理合理化を実施している。昨年度とは同率で、類似団体平均との比較では1.2ポイント下回っている。今後も単独補助金の見直しを検討し、整理合理化を実施し補助費等の抑制を図る。
公債費は人件費に次いで経常収支比率に占める割合が大きく、平成10年度実施のライスセンター建設事業(事業費383,801千円)や平成15年度~平成18年度実施の蓬田小学校建設事業(事業費856,120千円)等の大型建設事業債の元利償還金の影響で経常収支比率は類似団体平均を上回っており、昨年度比で3.5ポイント減少したものの依然として高い状態にある。しかし元利償還金は22年度以降減少していくと見込まれるため、経常収支比率も改善されていくと考えられる。今後も新規発行債の抑制や繰上償還を検討し、公債費負担の適正化を図る。
普通建設事業費は公営住宅建設事業や中学校共同調理場建設工事の実施により、昨年度比では約57.8%の増となっている。人口1人当たりの決算額が類似団体平均値334,234円に対し当村では128,877円と大きく下回る要因は、歳入の減額及び公債費の増加により建設事業を抑制してきたためである。今後も住民にとって必要な事業を厳選し、事業内容の精査に努める。
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