地域において担っている役割
改革プラン本編の「Ⅲ果たすべき役割編」にて、4つの基本方針をもとに各々実施計画を作成している。基本方針1.住民の安心安全のための医療充実2.高度先進医療及び地域医療機関との連携強化3.地域保健の充実と介護・福祉との連携強化4.地域医療を安定的に提供するための健全経営
経営の健全性・効率性について
収益につきましては、介護療養病床の医療療養病床への転換に伴う減収等のマイナス影響があったが、全病床の病床利用率が91.2%と高い水準の維持により、経常収益は前年度比6,724千円の増収となった。一方、費用は給与費が勧奨退職者による特別負担金、医師をはじめ職員数の増等による増加があり、経常費用は前年度比197,850千円の増加により経常損益は60,271千円の赤字決算となった。また、新棟建設に伴う医療機器の固定資産除却費54,257千円を特別損失に、長期前受金戻入7,405千円を特別利益に計上し、当期純損益は107,123千円の純損失となった。当期純損益は赤字計上となったが、一番重視している内部留保資金は、単年度で33,708千円の蓄積が図れ、繰越内部留保資金は1,502,950千円となり経営基盤の持続を図ることが出来た。
老朽化の状況について
病院建設については、平成30年3月3日竣工式、19日の入院機能移転を経て22日に念願の新本館棟を開院した。今後は、既存の東棟改修工事を開始し、順次西棟解体・外構工事を行い、平成31年9月のグランドオープンを目指して進めて行く。
全体総括
当院においては平成21年度からの改革プランの取組みが功を奏し、平成24年度から28年度まで5年連続経常損益において黒字計上し、これにより内部留保資金も相応の蓄積が図れ、健全経営の基盤を築くことができた。平成29年度は60,271千円の赤字計上となったが、一番重視している内部留保資金は、単年度で33,708千円の蓄積が図れ、繰越内部留保資金は1,502,950千円となり経営基盤の持続を図ることが出来た。現在、病院の建替え工事に着手しており、平成30年3月に新棟を開院し、グランドオープンを平成31年9月の予定としている。完成後は減価償却費の負担と借入金返済の新たな負担により経常損益において黒字を維持することは難しくマイナス計画となりますが、内部留保資金の蓄積が維持できる計画としている。