国保中央病院組合：国保中央病院

地域において担っている役割

地域の中核病院として急性期医療や小児を含めた救急疾患に対応しております。また、独立型の緩和ケア病棟も有しています。さらに地域包括システムの構築に向けて、地域の高齢者等の在宅患者が肺炎や骨折など、急変時の緊急入院に対応するための地域包括ケア病棟50床を開設しており、地域の面倒みの良い病院を目指しております。

経営の健全性・効率性について

●経常収支で平成25年度を除き黒字を確保しており、平成5年の開院以来累積していた欠損金も平成27年度に解消し現在に至る。●本院は診療科が比較的少なく、医師数も近年減少傾向にあることから病床利用率は低目で、また、年度ごとの跛行性がみられる。●さらに診療科の特性により、類似病院と比較して入院患者の診療単価が低目であるが、その一方材料費の医業収益に対する割合も低く職員給与費の割合が高いにもかかわらず黒字を確保できる収益構造となっている。

老朽化の状況について

施設の老朽化が進み、また、医療用備品についても耐用年数を超過して使用しているものが多く、有形固定資産減価償却率、機械備品減価償却率も類似病院を上回りつつある、なお、1床当たり有形固定資産については診療科の特徴もあり高額な医療機器が少ないため類似病院を下回っている。

全体総括

地域の急性期医療、救急疾患に対応しつつ、地域包括ケアシステムの構築に向けて、急性期を経過したリハビリを要する回復期の患者や緊急入院を要する在宅患者を受け入れる地域包括ケア病棟も開設し地域の中核病院としての役割を担っている。経営状況については、近年黒字を確保し累積欠損金も解消したことから、病床利用率はやや低いがコンパクトな規模で効率的に運営できている。減価償却率が高くなってきており老朽化が進んできているので、現在、施設、機械備品を計画的に更新しているところです。