経営の健全性・効率性について
平成29年度①収益的収支比率は、前年度と比較してほぼ同じ(88.21%)であり単年度の収支は赤字である。今後経営改善に向けた取り組みが必要である。④企業債残高対事業規模比率は、企業債の借入を年1億円程度に抑えており、借入よりも多くの償還を行っていることから減少している。また、平成27年度の数値については誤りであり正しくは1299.22であります。⑤経費回収率は、前年度と比較して使用料収入の増加と維持管理に要した費用の減少により(32.03%)増加している。⑥汚水処理原価は、有収率の向上(3.08%)により減少している。⑧水洗化率は、前年度と比較して(0.61%)増加しており、下水道整備や水洗化への取り組みを引き続き推進していきます。
老朽化の状況について
御嵩町の下水道施設は平成3年度より整備されており、平成8年度から供用開始を行っております。開発団地の汚水施設を接続し、布設が40年を超える管渠施設については、長寿命化対策事業により管渠更生を実施しています。(平成29年度は西田団地の管渠更生工事を行いました。)今後、下水道施設の維持管理をしていくため、長寿命化対策事業の対象外事業については、ストックマネジメントの導入を検討し、既存の下水道施設の点検や評価を行い、維持管理主体の事業に備えていきます。
全体総括
平成29年度は、維持管理に要した費用が前年度と比較して減少しており、経費回収率は増加し汚水処理原価は減少しました。御嵩町の下水道処理施設については、長寿命化対策事業により管更生を実施した一部を除き、平成3年度から布設した管渠施設は27年経過しており、今後は「御嵩町汚水処理施設整備構想」に基づき下水道整備を実施していく中で、既存の下水道施設の維持管理に対し、ストックマネジメントの策定を行うことや、平成31年度から公営企業会計を適用することにより、経営状況の見える化を図り、経営基盤の安定化を目指します。