地域において担っている役割
循環器病に関する高度かつ専門的な医療を行うとともに、地域医療・救急医療を行い、地域の救急基幹センターとしての役割や災害拠点病院としての役割を担っている。
経営の健全性・効率性について
①経常収支比率及び②医業収支比率ともに類似病院を下回っており、また、平成26年度以降減少傾向になるなど厳しい経営状況が続いている。その要因の一つは、収益の減少である。⑤入院患者1人1日当たり収益は増加傾向にあり類似病院と比べても高いレベルを維持しているが、入院患者数の減少により、入院収益の増加につながっていない。その他、最先端の高度専門医療を提供するために必要不可欠となる高度医療機器に係る減価償却費や材料費の増大等が挙げられる。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率及び②器械備品減価償却率ともに類似病院を上回っており、開院20年を経過し、施設及び設備の老朽化が進みつつある。
全体総括
類似病院と比較しても厳しい経営状況にあるため、「千葉県立病院新改革プラン」に掲げた取り組みを着実に実施しながら、収益の改善に向けて救急患者の積極的な受け入れや紹介患者の増加等により新規患者数の増加を目指すとともに、材料費の抑制等により費用の削減を行い、収支の改善を進めていく。