収益等の状況について
令和2年度は大規模な工事はなかったが,令和3年度は別の宿泊施設の解体工事に伴い,資本的支出が一時的に大幅な増加となり,一般会計からの繰入金も増加した。【収益的収支比率】地方償還金は終了しており,一般会計からの繰入金が多いことから,数値が高い状況となっている。【他会計補助金比率】当該施設は一般会計からの繰入金が多い傾向にある。また,施設は市内中心地から遠く,宿泊者数が限られているため,単独での経営は困難である。【宿泊者一人当たりの他会計補助金額】別の宿泊施設の解体に伴い資本的支出が大幅に増加したことから,一般会計からの繰入金も増加した。【定員稼働率】施設の目の前には海水浴場があり,夏期の利用者が多いが,夏期以外の利用者数が少ない状況となっている。しかしながら指定管理者の取り組みにより利用者は増加している。【売上高人件費比率】必要最低限の人員で稼働させていることから,平均値を下回っている。【売上高GOP比率・EBITDA】指定管理者の取り組みにより売上高GOP比率は高くなっているが,当該施設は単独での収益がマイナスの施設であるため,一般会計からの繰入金が必要な施設となっている。立地条件等から大幅な改善は見込めないため,あり方を検討する必要がある。
資産等の状況について
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利用の状況について
令和元年度は7月中旬から宿泊施設を再開した。令和3年度は新型コロナウイルス感染症まん延防止により,利用を制限していたが,令和2年度と比較すると宿泊者は32%増,休憩利用者は77%増となっている。しかしながら,当該宿泊施設は宿泊部屋数及び宿泊定員数が少なく,また,交通アクセス及び周辺市施設が少ないので利便性が悪い。
全体総括
令和2年度は一時的な増加要因はないが,令和3年度及び4年度で別の宿泊施設を解体していることから,資本的収支が一時的に増加している。依然として一般会計からの繰入金に頼った経営となっているので,宿泊施設のあり方も含めて検討する。