事業・施設概要
| 都道府県 | 長野県 | 経営主体 | 安曇野市 |
|---|---|---|---|
| 事業名 | 観光施設事業 | 業種名 | 休養宿泊施設 |
| 施設名 | 有明荘 | 会計適用区分 | 法非適用 |
| 類似団体区分 | A1B2 | 建物延面積 | 1,732m² |
| 宿泊定員数 | 95人 | 予約者数計 | 5,008人 |
| 延休憩利用者数 | 0人 | ネット経由予約者数 | 3,255人 |
| トイレ洋式化率 | 42% |
注:施設・業務量は当該年度値。e-Stat原表との値照合が完了した項目を優先した。
収益等の状況について
当施設は、営業期間が4月下旬から11月下旬と短く、また、宿泊者の9割以上が登山者という特色ある施設。令和2年度以降はコロナ禍による大きな影響を受けていたが、本年度は施設利用者が戻り収益等の状況もコロナ禍前と同程度まで回復した。一方、人件費や物価高騰の影響により経費が大幅に上昇し、令和6年度は納付金を負担することが困難な状況となり、施設使用料である市への納付金を全額減免することとした。そのため、一般会計からの繰入金の依存度が高まった。施設譲渡を含め、料金改定など抜本的な経営改善を検討している。
資産等の状況について
当施設は中部山岳国立公園内に位置し、国有林を賃借して営業する国民宿舎であるが、昭和53年に本館を建築、平成6年に別館を増築をした経過から、本館部分については昭和56年改正建築基準法の耐震基準を満たしていない。また、本館建築から44年間、増築から28年間が経過し、施設の老朽化や陳腐化が進んでいることが、大きな課題である。本施設については北アルプスの玄関口として観光誘客を推進している当市にとって必要不可欠な施設であるが、耐震化や大規模改修については、多額の設備投資が必要となることから、施設の果たしている役割、効果、今後のニーズなどを総合的に踏まえ、民間譲渡を含め施設のあり方を検討している。
利用の状況について
当施設については、国民宿舎として多くの旅行者を受け入れてきたが、施設の老朽化や陳腐化、国民の旅行需要の変化により、一般の旅行者や湯治客は減少しているが、北アルプス燕岳の玄関口という立地を生かして、登山客の誘客に力を入れている。また、天然温泉を加温加水無しで提供しているため、宿泊者の満足度も高く、リピーターが多く訪れる宿泊施設である。一方、道路が冬季閉鎖されるため営業期間が限られること、荒天時は多くの登山客が宿泊キャンセルすることから、安定的な経営に苦慮している。
全体総括
特定客層からの高いニーズを有する施設であり、安曇野市観光のキラーコンテンツである山岳観光を推進するにあたり必要不可欠な施設である。客層が特定の層に偏っており、人口減少に起因するサービスの減少は少ないものの、施設の老朽化が進み、競争力を維持するには、大規模改修も必要と考えられる。また、公営宿泊施設として耐震補強も必要と考えている。ただし、市民利用の少ない施設のため、設備投資の必要性や意義の検討が必要であり、役割、効果、今後のニーズなど踏まえ民間譲渡を含めた施設のあり方を検討している。施設の経営は特殊な環境下のため人材確保が困難な状況にはないが、昨今の人件費や物価高騰の影響により経費が大幅に上昇し、市に対し6年度の施設使用料の納付を減免してもらうなど経営状況は厳しいものがある。